ヨガにダイエット効果はある?初心者におすすめのヨガポーズとコツ
2020/7/6
ダイエットでは、運動で消費カロリーを増やしたり、摂取カロリーを抑えたりすることが大切です。運動に慣れていない方は、ヨガを試してみてはいかがでしょうか。ヨガをプラスすることでダイエットの効率が上がります。ここでは、ヨガがダイエットに効果的な理由と初心者におすすめのヨガポーズ、ポイントについて詳しくご紹介します。
ヨガでダイエットの効率が上がる理由
ヨガでダイエットの効率が上がる理由は次の通りです。
・腹式呼吸で脂肪の燃焼を促せるため
腹式呼吸では、より多くの酸素を取り込みます。酸素を取り込むと、脂肪が分解されてエネルギーとして使われるため、ダイエットの効率が上がるのです。酸素を十分に取り込んで、持続的に行う運動を有酸素運動といいます。ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの有酸素運動とヨガを組み合わせれば、ダイエット効果が高まるでしょう。
・インナーマッスルを鍛えられるため
ヨガは、ポーズによって鍛えられる筋肉が異なります。あらゆるポーズでインナーマッスルを鍛えられるため、痩せやすい身体づくりに役立つのです。インナーマッスルが鍛えられると、基礎代謝が上がります。基礎代謝は、生命を維持するために必要なエネルギー代謝のことで、高ければ高いほどに痩せやすい身体になります。
ヨガに期待できる効果
ヨガには、ダイエットのほかにもさまざまな効果が期待できます。ダイエット効果の種類と、それ以外の効果について詳しく見ていきましょう。
ダイエット効果の種類
ヨガに期待できるダイエット効果の種類は次の通りです。
・基礎代謝が上がる
インナーマッスルが鍛えられるとともに、身体の血流が促されることで基礎代謝が上がります。筋肉量が少なく運動量が少ない方は、ヨガを試してみるといいでしょう。
・消費カロリーが増える
ヨガを日常に取り入れることで、日々の消費カロリーが増えます。日々の生活で消費カロリーが少ない場合、ヨガを始めてみてはいかがでしょうか。もう少しカロリーを消費したいけれど、運動する時間がない場合にもヨガはおすすめです。寝る前にヨガをするだけで、脂肪燃焼によるダイエット効果が期待できます。
・便通がよくなる
ヨガでは、お腹周りの血流が促されることで腸の働きが活発になり、便通の改善が期待できます。ダイエット中は、便秘に悩まされやすいため、ヨガでケアしたいところでしょう。
ダイエット以外の心身への効果
続いて、ヨガのダイエット以外の効果について詳しく見ていきましょう。
・肌の調子が整う
血流が低下していると、肌へ十分に酸素や栄養が届かなくなり、肌トラブルが起こりがちになります。ヨガで血流を促すことで、血流低下による肌トラブルが起こりにくくなるでしょう。ダイエット中は、栄養バランスが崩れることで肌トラブルが起こる場合があります。栄養バランスを整えることも大切ですが、血流をケアすることも重要なポイントです。
・自律神経が整いやすくなる
ダイエットでは、食事制限や慣れない運動によってストレスがたまりがちです。ヨガで身体を動かすことでストレスが和らいで、自律神経が整いやすくなります。自律神経は、血流をコントロールしており、バランスが崩れることで血流が低下します。
その結果、肌トラブルが起きたり基礎代謝が低下したりするのです。ヨガで自律神経が整いやすくなることで、肌トラブルの改善や痩せやすい身体づくりにつながります。
・感情をコントロールしやすくなる
ダイエットでストレスがたまると、自律神経が乱れることで感情をコントロールすることが難しくなります。ヨガでストレスを発散すれば、感情をコントロールしやすくなるでしょう。
ダイエットは、いかにストレスを抑えて目標達成まで続けるかが重要なため、感情のコントロールを心がけましょう。
ダイエットにおすすめのヨガポーズ
ヨガに対して、難しいイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。ここでは、初心者でもできるダイエットにおすすめのヨガポーズをご紹介します。
食事
まずは、食事における便秘を防ぐダイエット方法をご紹介します。
・猫と牛の姿勢を模したキャット&カウのポーズ
猫と牛のポーズを模したキャット&カウのポーズは、腰を丸めたり反らしたりするポーズです。
- ひざをついて座る
- 上半身を床に沿うようにまっすぐ伸ばす
- 背筋をまっすぐにする
- 息を吸いながら肩甲骨を離し、息をたっぷり吸いながら軽くおへそをのぞき込む
- 息を吐きながら目線を手の先へ動かしつつ、胸を床に近づける
・背骨周辺の筋肉を鍛えるねじりポーズ
ねじりポーズは、背中周辺の筋肉を鍛えるヨガです。
- マットに座って、左右の座骨にバランスよく体重をかける
- 息を吸いながら背筋から頭頂部まで伸ばす
- 息を吐きながら身体を少しずつねじる
- 2と3を繰り返して身体をねじる
- 身体をねじったとき、顔だけが後ろを向いていないか確認する
・肩甲骨周りの筋肉をストレッチする鷲のポーズ
鷲(わし)のポーズは、肩甲骨周りの筋肉のストレッチに有効です。また、足を深く絡ませながら腰を落とすため、太ももの筋肉を鍛えることも可能です。
- 立った状態で腰に両手をあてる
- 体の重心を下げるイメージを持つ
- 右足のつま先を外側から内側に向けて左足のふくらはぎに絡ませる。このとき、両脚の太ももの間に隙間を作らない
- 左腕を前に出し、右腕を左腕の下から差し込んで片手拝みのポーズになる
- 手のひらを合わせる
- 指先を見ながら5回ほど呼吸する
- 手足を反対にして行う
・太ももの内側やお尻の筋肉を鍛えるハイランジ
ハイランジは、太ももの内側やお尻からハムストリングスにかけての筋肉を鍛えるヨガです。
- 四つんばいの姿勢になる
- 手で床を押しながらお尻を持ち上げる
- 横から見たときに床を含めて三角形になる
- 右足を両手の間に踏み出すと同時に左足を伸ばす
- 上半身を起こして床をしっかり踏む
- 両手を天井へと伸ばして数秒呼吸をキープする
- 反対にして同様に行う
・下半身を鍛えるプレイヤーズツイスト
プレイヤーズツイストは、主に下半身の筋肉を鍛えるヨガです。同時に、ウエストや脚の引き締めも期待できます。
- 左ひざを床につけ、右ひざを立てる
- 左手は上へあげ、右手は腰にあてる
- 左手を右足の外側におろす
- 胸の前で手をあわせて背筋を伸ばす
- 両手に軽く力を入れた状態で、左足を後ろへまっすぐ伸ばす
- 左足を床につけて、頭頂部と引っ張り合うイメージを持つ
ヨガの効果を高めるポイント
ダイエットにヨガを取り入れるときは、次のポイントを押さえましょう。
・長く続ける
ヨガを始めたからといって、すぐにダイエットの効果を実感できるわけではありません。長く続けることでボディラインが引き締まったり、体重の減少率が上がったりする効果が期待できます。体力の消耗が少ないのがヨガのメリットなので、起床後すぐや寝る前などに取り入れてはいかがでしょうか。
・モチベーションが下がらないように取り入れる
ヨガをダイエットのルールに取り入れると、モチベーションが下がる恐れがあります。そのため、体調がよく気持ちに余裕があるときだけヨガをするのがおすすめです。ヨガをする期間や時間は、無理のない範囲で決めましょう。
・寝る前のヨガで睡眠の質を高める
寝る前にヨガをすると、血流が促されて身体が楽になるでしょう。睡眠の質が高まることで、ダイエットによい影響が期待できます。睡眠は、代謝やストレス解消などに関わっているため、十分な睡眠時間の確保と睡眠の質を高めることが大切です。
ヨガを取り入れつつメディカルダイエットを受けてみよう!
ヨガは、体力のない人でも始めやすい運動です。ヨガをすることで、基礎代謝のアップ、脂肪燃焼、便秘やむくみの改善など、さまざまなことが期待できるでしょう。また、全身の筋肉を鍛えたりストレスを和らげたりすることで、結果的に痩せやすくなるでしょう。ヨガを日常に取り入れて、効率よくダイエットしてください。
加えて、より効率よくダイエットをするためには、クリニックでメディカルダイエットを受けるのもおすすめです。メディカルダイエットとは、医師の管理のもと、内服薬や注射、医療機器などを用いて、無理せず行える治療方法です。
食事制限や、慣れない運動を続けることにストレスを感じる方は多いのではないでしょうか。メディカルダイエットを受けることで、ダイエットの効率が上がるため、食事制限や慣れない運動による日々のストレスが和らぐでしょう。
監修者
河村優子(かわむら・ゆうこ)
アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。
保有資格
- 日本抗加齢医学会専門医
- 日本麻酔科学会専門医
- 日本レーザー医学会認定医ほか