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毛周期とは?医療レーザー脱毛の前に知っておきたい基礎知識

毛周期とは?医療レーザー脱毛の前に知っておきたい基礎知識

医療レーザー脱毛を受ける際には、毛周期について確認しておきましょう。毛周期の知識がないまま脱毛を受けても、十分な効果は得られません。カウンセリングの際に説明を受けられますが、予備知識をつけておくことが大切です。ここでは、医療レーザー脱毛を受ける前に知っておきたい毛周期について詳しくご紹介します。

毛周期(ヘアサイクル)とは

毛周期(ヘアサイクル)とは

毛周期はヘアサイクルとも呼ばれ、毛が生えてから抜けるまでのサイクルのことです。毛周期は、成長期、退行期、休止期で構成されています。それぞれ、どのような状態なのか詳しくみていきましょう。

毛が伸びる「成長期」

成長期は、その名のとおり毛が伸びる時期です。成長期の毛は根が深く、毛を色づけるメラニン色素が濃いため、医療レーザー脱毛の効果が現れやすいとされています。医療レーザーは、メラニン色素に反応して熱が発生します。その熱が毛根にためこまれると、周辺の発毛組織に熱ダメージを与えられるのです。

つまり、メラニン色素が濃く、根が深いほどに脱毛効果が高くなります。毛周期は、1本ごとに異なるため、大体2~3ヵ月に1回のペースで施術をして、成長期の毛を脱毛していくのが特徴です。

脱毛効果が現れにくい「退行期」

退行期では、毛の根が浅くなりメラニン色素も薄くなるため、医療レーザー脱毛の効果が現れにくいことに注意が必要です。ただし、退行期の毛にも効果が期待できる医療レーザー機器もあります。

休止期

休止期では、毛の成長が止まって毛の根が離れるため、熱を与えても発毛組織にダメージを与えられません。

このように、医療レーザー脱毛では成長期を狙って施術を受けることが大切です。

医療レーザー脱毛に5回コースが設けられている理由

医療レーザー脱毛に5回コースが設けられている理由

医療レーザー脱毛では、5回コースが設けられていることが多い傾向です。5回コースが主流な理由には、成長期の毛が全体の20%程度であることが関係しています。毛1本ごとの毛周期を調べることはできないため、脱毛箇所に複数回照射します。

ただし、脱毛完了までに必要な施術回数は、部位によって異なります。また、肌の状態や体質、医療レーザーの出力なども関係するため、必要な施術回数は増減することを覚えておきましょう。

部位別の毛周期・医療レーザー脱毛の回数

部位別の毛周期・医療レーザー脱毛の回数

それでは、部位ごとの毛周期や効果が現れ始める最短回数、自己処理が不要になる平均回数、脱毛完了する最長回数について詳しくみていきましょう。

部位別の毛周期・医療レーザー脱毛の回数

このように、施術部位によって必要な照射回数が異なります。顔やワキは、最長回数が多いため、早めに脱毛を始めることが大切です。いつまでに脱毛したいのかを踏まえて、スケジュールを決めましょう。また、部位ごとの施術回数について、次のポイントを押さえておくことが大切です。

性毛と無性毛で効果の現れ方が異なる

毛には、性毛と無性毛があります。性毛とは、思春期になると生えてくるワキやVIOの毛、男性の胸毛やヒゲのことです。一方、無性毛は髪の毛やまゆ毛、まつ毛、手足の毛、鼻毛など、生まれつき生えている毛のことです。

性毛は、毛周期が長く脱毛完了までに1年以上かかる傾向があります。一方、無性毛は毛周期が短いため、性毛と比べて短期間で脱毛できることが特徴です。このように、毛の性質によって脱毛期間が異なることを覚えておきましょう。

毛はホルモンと深く関係している

毛は、ホルモンと深く関係しています。身体には、男性ホルモンと女性ホルモンがあり、バランスが一生の中で変化することが特徴です。例えば、男性ホルモンのテストステロンには、体毛を濃くする働きがあります。女性は、男性ホルモンよりも女性ホルモンが多いのですが、ストレスや不規則な生活などでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが活発になり体毛が濃くなるのです。

そのため、ホルモンバランスが崩れている方は、そうではない方と比べて脱毛に必要な施術回数が多くなる可能性があります。脱毛のスケジュールや予算を決めるときの参考にしてください。また、施術期間中は規則正しい生活やストレスケアを心がけて、ホルモンバランスが乱れないように注意しましょう。ホルモンバランスの乱れは、肌トラブルのリスクを高めます。

医療レーザー脱毛を受ける頻度と注意点

医療レーザー脱毛を受ける頻度と注意点

医療レーザー脱毛を受ける頻度は、慎重に決めなければなりません。ある程度は、カウンセリングの際に医師や看護師から提案してもらえます。しかし、最終的に自分が決めなければなりません。通院頻度を間違えると、脱毛効果を得られなかったり、通院回数が増えたりするため注意が必要です。次のことを踏まえて、医療レーザー脱毛を受ける頻度を決めましょう。

施術の間隔は空けすぎも詰めすぎもよくない

施術の間隔を空けすぎると、次回に脱毛効果を与えたい毛が退行期に入ってしまう可能性があります。そうなれば、次回の照射で脱毛できる毛が少なくなり、最終的な施術回数が増える恐れがあります。施術1回につき数千円~2万円程度の費用がかかるため、施術の間隔は空けすぎないようにしましょう。

また、施術の間隔を詰めすぎることもおすすめできません。施術の間隔を詰めても、早く脱毛できるわけではないのです。全体の20%程度が成長期で、その他の毛は退行期や休止期のため、脱毛効果がありません。間隔を詰めすぎると、成長期の毛が少ないときに照射することになり、効果の範囲が小さくなります。結果的に必要な施術回数が増えるため注意が必要です。

多少のズレは問題ない

ある程度、施術を重ねてきた場合は、脱毛の周期が多少ズレても問題なく、必要な脱毛回数が増えるほどの影響はないでしょう。1日もズレないように通うことは、ストレスの原因になりかねません。他の予定を入れたいけれど、脱毛日のため諦めるといったことを続けていると、途中で通院が嫌になる可能性があります。

脱毛を途中でやめると、完全に毛がない状態にはできません。毛の量を減らすことは可能ですが、自己処理の頻度は減らせないでしょう。そのため、脱毛することを決めたら、最後まで無理なく通い続けられるようにスケジュールを組むことが大切です。

2ヵ月に1回の頻度がおすすめ

毛周期は、部位によって異なります。また、個人差もあるため、平均として2ヵ月に1回を目安に施術を受けることがおすすめです。2ヵ月に1回の頻度であれば、無理なく通えるでしょう。

イベントに合わせて脱毛時期を決める

「夏に水着を着たい」「結婚式や旅行までにムダ毛をなくしたい」など、さまざまなイベントに合わせて脱毛する方もいるでしょう。脱毛を完了したい時期に合わせて、脱毛を始める時期を決めることが大切です。最後の脱毛から3~4週間後に、最も肌がきれいになるといわれています。

そのため、7月初旬に海に行く場合は、6月1~2週目までにワキやVIOラインの脱毛を終わらせるといったスケジュールを組みましょう。

脱毛期間中は毛抜きを使わないことが大切

脱毛期間中もムダ毛は生えてきますが、必ずシェーバーで処理しましょう。毛抜きで抜くと、次回の脱毛効果を得られなくなります。脱毛は、毛のメラニン色素に反応するレーザーを照射して蓄熱によって発毛組織を破壊するため、毛がないと熱を与えらません。また、毛抜きで抜くと毛嚢炎や埋没毛などのトラブルが起こる可能性があります。

毛嚢炎は、毛穴に炎症が起きた状態で、そのままでは脱毛の施術を受けられません。毛嚢炎が完治して、脱毛しても問題ない肌の状態になれば、施術を再開できます。施術ができなくなることでスケジュールがズレたり、成長期の毛の比率が少なくなったりするため、施術回数が増える恐れもあるでしょう。

適切な頻度で通うためにも、脱毛期間中は肌や毛穴に負担をかける行為を避けることが大切です。

日焼けをすると施術を受けられない

脱毛期間中に日焼けをすると、医療レーザー脱毛を受けられません。日焼けをすると肌が褐色になります。これは、毛を色づけているメラニン色素の影響なのです。そのため、日焼けした肌に医療レーザーを照射すると、肌のメラニン色素にも反応して、ヤケドする恐れがあります。日焼けしたところにも照射できるレーザーもありますが、導入しているクリニックは少ないでしょう。

また、日焼けをした肌は刺激に弱いため、脱毛を受けるのに適した状態ではありません。脱毛期間中は、十分に紫外線対策をして日焼けを防ぎましょう。日焼け止めクリームや日傘、アームカバーなどを活用してください。

適切な頻度で医療レーザー脱毛を受けよう!

適切な頻度で医療レーザー脱毛を受けよう!

医療レーザー脱毛は、毛周期を踏まえて適切な頻度で受けることが大切です。目安としては、2ヵ月に1回の感覚で通うことをおすすめします。また、施術日が多少ズレても大きな影響はありませんが、間隔を空けすぎたり詰めすぎたりしてはいけません。医療レーザー脱毛を受けるときは、カウンセリングやトラブル時の対処などが無料のクリニックを選ぶことをおすすめします。

医療レーザー脱毛では、出力が高いレーザーを受けるため、肌トラブルが起こることが少なくありません。トラブルへの対処が無料であれば、大きな不安もなく通えるのではないでしょうか。また、全国の店舗数が多いクリニックを選ぶと、途中で引っ越しをしても、コースを途中から引き継げるため費用が無駄になりません。料金や実績、カウンセリングの質などを踏まえて、最後まで気持ちよく通えるクリニックを選んでください。

監修者

河村優子(かわむら・ゆうこ)

河村優子(かわむら・ゆうこ)

アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。

保有資格

  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本麻酔科学会専門医
  • 日本レーザー医学会認定医ほか
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