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薄毛治療やAGAについてわかりやすく解説!

生え際の産毛はAGAのサイン? 産毛は太く長い髪の毛になるの?

生え際の産毛はAGAのサイン? 産毛は太く長い髪の毛になるの?

生え際に産毛が増えてきたら、その細さや短さから、地肌が透けて見えます。なんだか生え際が後退しているように感じられて、ドキッとしたという人も少なくないでしょう。産毛が増えているのは、「AGA(男性型脱毛症)のサインではないか」と不安になっているかもしれません。

ここでは、生え際の産毛が増える理由や対処法について解説しています。産毛も、正しい対策を講じれば太くしっかりした毛に育てることが期待できます。AGAだからとあきらめず、生え際の産毛に向き合っていきましょう。

産毛が増えるのはどういうサイン?

産毛が増えるのはどういうサイン?

産毛(うぶ毛)はそもそも、生まれたばかりの赤ちゃんに生えている細く短い毛や、顔などに生える柔らかく細い毛を指す言葉です。成人の髪の毛でいう産毛は、一般的に「5mm未満の生えたばかりの毛」「細くしてコシがない短い毛」のことで、新生毛とも呼ばれます。

産毛は、ちょっとした刺激でも抜けやすい弱い髪の毛。また、抜けたことにも気づきにくいため、「気づけば薄毛が進行していた」ということにもなりかねません。生え際の産毛が目立ってきたら、早々に手をうつ必要があります。

生え際の産毛が増えるのはヘアサイクルの乱れから

生え際の産毛が増えるのはヘアサイクルの乱れから

では、どのようなサイクルで生え際の毛が産毛になるのでしょうか。正常なヘアサイクルの仕組みを確かめるところからはじめましょう。正常なヘアサイクルは、新しい髪が生えて成長する「成長期」から髪の成長が弱まる「退行期」、古い髪が抜けて毛根が眠る「休止期」をへて、再び活動が始まる「成長期」へと循環しています。

成長期に生えてくる新しい髪が地肌から見えている状態が「産毛」です。正常なヘアサイクルであれば、産毛は長く太く成長。しかし、ヘアサイクルが乱れると、産毛が太くて元気な髪に成長しないまま「退行期」「休止期」を迎え、抜け落ちてしまいます。

これにより、産毛の割合が増えて地肌が目立つようになるのです。ヘアサイクルが乱れる原因はさまざま。強力な脱毛を引き起こすホルモンが作用しているAGA以外にも、栄養の偏りや睡眠不足といった生活習慣の乱れ、不衛生な頭皮環境などが悪影響を及ぼしている可能性もあります。

また、皮脂の過剰分泌を伴い激しいかゆみがある脂漏性皮膚炎やひこう性脱毛症によるものかもしれません。

生え際の産毛を太くするためにしておきたいこと

正常なヘアサイクルの髪は、気にかけなくても太く長く成長するもの。しかし、ヘアサイクルが乱れている場合は、ケアする必要があります。具体的には、以下のような対策を取るように心がけましょう。

  • 食生活の改善
  • 生活習慣の改善
  • 正しいヘアケア
  • 自分に適したヘアケア商品の使用
  • ストレスの解消

1)食生活の改善
髪の主成分はタンパク質。髪を十分に成長させるには、主成分であるタンパク質をはじめ、必須アミノ酸やビタミン、ミネラルなどの栄養素が必須。しかし、バランスのとれていない食生活を続けていると、こうした栄養素が摂取できず髪の毛もちゃんと育ちません。

これらの栄養素を髪に届け太く長く育てるためには、食生活の改善が必要です。髪が生育するのに必要な栄養素を毎日の食事で摂取するように心がけましょう。

2)生活習慣の改善
寝る間際までスマホを眺めていて、睡眠不足の状態になっている人は多いのではないでしょうか。しかし、「髪の生育には十分な睡眠が必要」です。成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。

成長ホルモンが最も分泌されるのが入眠後約90分とされており、浅い眠りを繰り返している状態は、髪の成長や心身の健康にとってもよくありません。生え際の産毛をしっかりと成長させたいなら、良質な睡眠を十分にとること。

眠る2時間前までに食事を済ませ、入浴などで身体を温めるように心がけましょう。

3)正しいヘアケア
髪の成長に必要な栄養素と酸素は、頭皮の血液を通して毛母細胞へと運ばれます。そのため、頭皮の血行の悪さが髪のサイクルを乱す原因になりかねません。頭皮の血行改善に向けて、ぜひチャレンジしていただきたいのが、頭皮のマッサージです。

また、地肌を刺激したり傷つけたりしてしまうと、血行の悪化につながります。髪を洗う際は、地肌に爪を立てたりせず、指の腹を使ってやさしく洗うことが大切。シャンプーやコンディショナーのすすぎ落としがないようにも気をつけてください。

4)自分に適したヘアケア商品の使用
ヘアケア商品を選ぶときは、洗浄力にも注意してください。乾燥しがちな敏感肌や血行の悪い頭皮には、刺激の強いタイプはおすすめできません。頭皮環境を悪化させないよう、頭皮にやさしいアミノ酸系ヘアケア商品を選ぶようにしましょう。

5)ストレスの解消
過度なストレスは、自律神経のバランスを乱す原因となりかねません。この乱れが血管の収縮や血行の悪化などを招き、毛根に十分な栄養がいきわたらない頭皮環境を作り上げてしまいます。生え際の産毛を育て上げるためには、適度にストレスを発散させることが大切です。週1回程度の運動を習慣づけたり、趣味の時間をもったりするなど、工夫してみましょう。

生え際の産毛にはAGA治療を受けるという手も

AGAとは、正常なヘアサイクルを乱す男性ホルモン(ジヒドロテストステロン:DHT)ができやすかったり、DHTを受けつけやすい男性ホルモン受容体(レセプター)をもっていて、毛髪の寿命が非常に短くなってしまったりする症状のことです。

AGAは、7つの段階に即して進行するとされていて、AGA治療は、この段階を把握し、その段階でベストな方法で脱毛を食い止め、髪の生育を促すもの。上述したような生活習慣・食生活の改善、ストレスの発散などでは追いつけないAGAの症状に、適切な治療薬を処方することで対抗していきます。

皮膚科におけるAGA治療は、主に内服薬の服用と外用薬の塗布の2種類です。AGAによく処方される内服薬は「フィナステリド」「ミノキシジルタブレット」「デュタステリド」、外用薬としては「ミノキシジル」など。

これらの併用により、産毛を十分な長さ・太さまで成長させ、発毛と育毛を促進する効果が期待できます。しかし、効果を実感するまでには最低3~6ヵ月かかるとされており、副作用が出る可能性も否定できません。

副作用がひどい場合は、服用をやめるといった判断が必要になります。また、副作用の出やすい分量などをしっかりと把握しておく必要があります。

生え際の産毛が気になる人は気軽に相談を

生え際の産毛が気になる人は気軽に相談を

生え際にある産毛は、ヘアサイクルが乱れているサイン。生活習慣の乱れや、過剰なストレスが原因の場合、日ごろの生活を見直すことでヘアサイクルを正常化させることも可能です。

しかし産毛が目立つ原因がAGAにあるのなら、専門医の受診がおすすめです。自分の頭皮や毛髪がどのような状態にあるのかを正確に知り、症状に即した治療を受けることが第一でしょう。

AGAの原因はさまざまです。いくつかの要因が複雑に絡み合って発症しているケースも少なくありません。専門のクリニックなら、AGAの原因にアプローチできる治療法を提案してくれるので、安心して任せることができるでしょう。

もし、「仕事の都合がつかず、なかなか専門医を受診できない」「専門医に診てもらう決心がつかない」という場合は、総合医療アプリ・アイメッドを活用してみてはいかがでしょうか。

アイメッドは、専門医のオンライン診断を受けられるアプリです。通院する時間も手間もかからず、自分の症状に即した治療薬を処方してもらえるでしょう。生え際に目立つ産毛に悩んでいるなら、ぜひお気軽にご相談ください。

監修者

河村優子(かわむら・ゆうこ)

河村優子(かわむら・ゆうこ)

アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。

保有資格

  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本麻酔科学会専門医
  • 日本レーザー医学会認定医 ほか
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