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AGAは男性ホルモンが関係している?症状から原因まで徹底解説!

AGAは男性ホルモンが関係している?症状から原因まで徹底解説!

薄毛を引き起こすAGAには、男性ホルモンが関係していることをご存じでしょうか。男性ホルモンは、性機能や筋肉の形成などに深くかかわっていますが、実はAGAの原因にもなるのです。AGAを改善するためには、原因である男性ホルモンに対処しなければなりません。ここでは、AGAの症状や特徴とあわせて、男性ホルモンとの関係について詳しくご紹介します。

そもそもAGAとは?

そもそもAGAとは?

AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略称で日本語に訳すと「男性型脱毛症」です。その名の通り、男性特有の薄毛のことで薄毛やハゲで悩む多くの男性がAGAによるものとされています。発症年齢に具体的なデータはありませんが、思春期以降に発症することが特徴です。

AGAには、次の3タイプがあります。

・M型

いわゆる、M字ハゲと呼ばれるもので、前髪の生え際から後退していくことが特徴です。後退することで、前から見たときにM字に見えるため、M型と呼ばれています。

・O型

O型は、頭頂部の髪が薄くなるタイプです。最初は、地肌が透けて見える程度ですが、進行することで上から見たときに「O」の形にハゲて見えるようになります。

・複合型

複合型は、M型とO型の両方の性質を持ちます。前髪の生え際が後退しつつ頭頂部が薄くなるのが特徴です。

「前髪の生え際が後退していないからAGAではない」といった認識は正しいとは言えません。頭頂部の薄毛は、自分で気づくことが難しいですが、日ごろから手で触ってボリュームを確認しておくと早い段階で気づけるでしょう。

AGAと男性ホルモンの関係

AGAと男性ホルモンの関係

それでは、AGAと男性ホルモンはどのように関係しているのでしょうか。前提として知っておきたいヘアサイクルや男性ホルモンの働きとあわせて、詳しくみていきましょう。

ヘアサイクルの仕組み

ヘアサイクルとは、髪が生えて成長し、やがて成長が止まって自然に抜け落ちる周期のことです。人の髪は、1日に約0.3mm成長するとされていますが、そのまま永久に生え続けるわけではありません。

髪が育つ「成長期」、毛根の退行が始まる「退行期」、毛根が完全に退化する「休止期」を経て、自然に抜け落ちていきます。AGAと男性ホルモンに関係するのは、成長期です。成長期は、次の3つに分けられます。

・早期

髪の成長が始まる時期を「早期成長期」といいます。

・中期

中期成長期では、髪の根元にある毛球が大きくなり、髪も太くなっていきます。

・後期

後期成長期では、髪がさらに太くなって、皮膚の奥にある皮下組織へと到達します。

成長期は、2~5年程度とされています。

男性ホルモンがAGAを引き起こす仕組み

それでは、男性ホルモンがどのようにAGAを引き起こすのでしょうか。AGAは、男性ホルモンのテストステロンが頭皮の5αリダクターゼと結合し、ジヒドロテストステロンになることが関係しています。このジヒドロテストステロンは、髪の成長にかかわる毛乳頭細胞に作用して、TGF-βなどを分泌します。その結果、髪の成長が抑えられてしまうのです。

・AGAでは側頭部が薄くならない理由

AGAは、前髪の生え際か頭頂部、もしくはその両方から薄毛が始まります。進行しても側頭部の髪は薄くなりません。ジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞に作用する際には、レセプターと呼ばれるものに取り込まれます。側頭部には、このレセプターがほとんど存在しないため、ジヒドロテストステロンが取り込まれないのです。

ジヒドロテストステロンが取り込まれなければ、髪の成長を抑えるTGF-βなども分泌されないため、AGAになりません。

・AGAに遺伝は関係あるのか

AGAには、遺伝性があることが指摘されています。ただし、AGAがそのまま遺伝するのではなく、毛乳頭細胞のレセプターのジヒドロテストステロンへの感受性が遺伝すると考えられています。つまり、両親がAGAだからといって、必ず子供もAGAになるとは限りません。

しかしながら、遺伝によるAGAのリスクは非常に高いともいわれているため、十分に注意が必要です。

男性ホルモンの働きと男女差

男性ホルモンは、別名アンドロゲンと呼ばれており、テストステロンやアンドロステロン、エピアンドロステロンなどに分類されます。筋肉の形成や髪の育成、男性器の発育、精子の生産など、体内で重要な役割を果たしています。男性ホルモンといえば、男性の体内にしか存在しないものというイメージを持つ方もいるでしょう。

実は、女性の体内でも男性ホルモンが存在します。男女ともに、男性ホルモンと女性ホルモンがバランスをとることで、身体の機能を正常に保っているのです。そのため、ストレスなどが原因でホルモンバランスが崩れ、女性ホルモンよりも男性ホルモンが多い状態になれば、女性であってもAGAになる恐れがあります。

女性のAGAをFAGA(女性男性型脱毛症)といい、AGAと同じように発症します。ただし、AGAとは違い、頭頂部が薄くなったり髪全体のボリュームが減ったりすることが特徴です。AGAと同じく進行性のため、早めに治療を受けましょう。

AGAの治療法は?自分で薬は変える?

AGAの治療法は?自分で薬は変える?

AGAの治療を受けたくても、忙しくて医療機関を受診できなかったり、恥ずかしくて一歩を踏み出せなかったりする方もいます。そこで、ここではAGAは、「どのように治療するのか」「自分で治療薬を購入できるのか」について詳しくみていきましょう。

クリニックで治療薬を処方してもらう

AGAには、プロペシアやザガーロ、ミノキシジルなどの治療薬があります。プロペシアは5αリダクターゼII型を阻害、ザガーロは5αリダクターゼI型とII型を阻害します。AGAに関係があるのは、5αリダクターゼII型のみとされていました。しかし、I型も関与している説が有力になってきたため、ザガーロが使用されるようになりました。

ミノキシジルは、AGAによって乱れたヘアサイクルを正常化する作用があります。毛包に作用することで、髪の生成を促すのです。クリニックを受診すれば、自分の体質などに合わせて、適した薬を処方してもらえます。医師の指示に従って治療を受けることがAGAの早期改善につながるでしょう。

また、副作用が起きたときに適切に対処できることもクリニックの強みです。プロペシアやザガーロには、男性機能障害の副作用があります。また、ミノキシジルは塗ったところに赤みやかゆみが起こる可能性があります。このような場合は、薬の使用をやめて医師の診察を受けることが大切です。

個人輸入で治療薬を入手する

忙しくて医療機関を受診できなかったり、薄毛の診察を受けることに抵抗があったりする場合は、個人輸入で治療薬を入手することが選択肢の一つです。ただし、個人輸入は危険性が高いことを知っておかなければなりません。

プロペシアやザガーロは、日本国内の薬局やドラッグストアで購入できないため、海外から個人輸入することが必要になります。ここで問題となるのが、信頼できる輸入先を選ぶのが難しいことです。言語の壁、信頼性の確認が難しいなどの理由により、悪質な業者から輸入してしまえば、偽物や粗悪品が送られてくる可能性があります。そうなれば、金銭的な被害に留まらず、健康被害を受ける恐れもあります。

日本で認可されている薬の副作用で処置を受ける必要が生じた場合、「医薬品副作用被害救済制度」を利用できます。医療費や医療手当、障害年金、遺族年金、遺族一時金など、副作用による被害の程度に応じた制度が適用されます。

しかし、個人輸入で入手した治療薬で健康被害を受けても、医薬品副作用被害救済制度は利用できません。相手方に損害賠償請求することも難しく、泣き寝入りになる可能性が高いでしょう。このような問題を防ぐためにも、医療機関でAGA治療を受けることが大切です。

AGAは男性ホルモンが原因で引き起こされる

AGAは、もともと体内にある男性ホルモンによって引き起こされるため、予防はできないでしょう。少しでも薄毛が気になったら、できるだけ早く医療機関を受診して、適切な治療を受けることが最善策といえます。早く治療を始めれば、AGAの進行を抑えることが可能なため、のちのち、大きなコンプレックスになることを防げるのです。

しかし、なかなか医療機関を受診することが難しい方もいるでしょう。そのような方は、アイメッドが提供する遠隔診療アプリを利用してはいかがでしょうか。スマホの画面越しに医師の診察を受けられるため、自宅から病院やクリニックに行く必要はありません。初診は対面での診察が必要ですが、2回目以降は通院する必要がなくなるのです。

アイメッドでは、全国のさまざまな医療機関と提携しており、幅広い遠隔診療を受けられます。AGAの治療を迷っている方は、アイメッドの利用を検討してみてください。

生活習慣を見直そう!AGA対策(対処法・予防法)の基本

生活習慣を見直そう!AGA対策(対処法・予防法)の基本

2019/11/25

監修者

河村優子(かわむら・ゆうこ)

河村優子(かわむら・ゆうこ)

アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。

保有資格

  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本麻酔科学会専門医
  • 日本レーザー医学会認定医 ほか
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