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頭皮が痛い!痛みを引き起こす原因や対処法について解説

頭皮が痛い!痛みを引き起こす原因や対処法について解説

頭皮が痛い場合は、その原因を突き止めて早めに対処しなければなりません。日常生活に支障をきたすような病気の可能性もあるため注意が必要です。また、頭皮の炎症が原因の場合は、生活習慣やヘアケアを見直す必要があります。ここでは、頭皮の痛みの原因や考えられる病気、対処法などについて詳しくご紹介します。

頭皮に痛みを引き起こす可能性がある病気

頭皮に痛みを引き起こす可能性がある病気

頭皮に痛みをともなう病気はさまざまです。単なる痛みだと考えず、セルフチェックを行ってみましょう。ここでは、頭皮に痛みをともなう病気について詳しくご紹介します。

・皮脂の過剰分泌が関係する脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、頭皮の皮脂が増加することで、マラセチア菌が増殖し、炎症が引き起こされる病気です。炎症にともなって、痛みやかゆみ、赤み、フケなどの症状が現れます。この状態を放置すると抜け毛が起こるおそれもあるため、早めの対策が必要です。

自宅でのケアだけでは改善が期待できないため、早めにクリニックを受診しましょう。マラセチア菌を減らす抗真菌薬や炎症を抑えるステロイド外用剤などが処方されます。また、抗真菌成分を含むシャンプーやリンスなどを使うことも有効です。

・接触皮膚炎(かぶれ)

接触皮膚炎とは、いわゆる「かぶれ」のことです。刺激を与える物質に触れることで、湿疹と炎症が起こります。その炎症にともなって、痛みや赤みなどが起こるのです。また、湿疹には水疱やかさぶた、膿胞などさまざまな種類があります。治療法は個々で異なるため、まずはクリニックを受診しましょう。

また、原因となる刺激物を遠ざけなければ、何度でも接触皮膚炎が起こる可能性があります。使用しているシャンプーやリンス、スタイリング剤、ヘアカラー、パーマ剤などが合っていないのかもしれません。

・毛嚢炎(毛包炎)

毛嚢炎は、毛根を包む毛包に炎症が起こり、痛みや赤みなどをともなう病気です。毛包にできた小さな傷から細菌が侵入し、炎症を引き起こします。清潔にしたうえで、抗菌薬による治療を受けましょう。痛みはそれほど強くありませんが、膿がたまることで頭皮の一部が盛り上がるため、セルフチェックしやすい傾向です。ただ、自分では十分に確認できないため、医師に相談することも検討しましょう。

・湿疹をともなう帯状疱疹

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染が原因で起こる病気です。初めて感染した際には、水ぼうそうが起こります。その後、ウイルスが神経節に潜伏し、免疫力が低下したときに再び暴れだすのです。その際に、帯状に痛みをともなう発疹が現れます。

身体にできることで知られていますが、顔や頭にもできる場合があるため注意が必要です。できるだけ早くクリニックを受診して治療を受けましょう。抗ウイルス薬による治療を受けることで、痛みを抑えたり合併症や後遺症のリスクを軽減したりできます。

頭皮に炎症をおこす8つの原因

頭皮に炎症をおこす8つの原因

頭皮の痛みの多くは、頭皮の炎症が原因とされています。次の8つのように、さまざまな原因で頭皮に炎症が起こります。

・アレルゲンが触れることによるアレルギー反応

アレルギー物質(アレルゲン)が頭皮に触れることで、赤みやかゆみ、痛みなどのアレルギー反応が起こります。アレルギーの原因は、身体の異物を排除するために働く免疫が過剰に反応することです。アレルゲンは、人によって異なるため、早い段階で突き止めておくことが大切です。

アレルゲンが含まれるシャンプーやリンス、スタイリング剤などを使用し続けていると、ますます頭皮環境が悪くなり、痛みも改善しないと考えられます。自己判断でのケアは、アレルギー症状の悪化につながるため、医師に相談することが大切です。

・フケによる刺激

フケが出ると、頭皮に刺激を与えて痛みを引き起こす可能性があります。さらに、かゆみをともなうことで頭皮をかきむしり、傷ができることで痛みを感じる場合もあるのです。フケの原因を突き止めて、適切に対処しましょう。間違ったヘアケアや、生活習慣の乱れ、ストレスなど原因はさまざまです。また、乾性フケと脂性フケがあり、それぞれに原因が異なります。

・気温や気候の変化による頭皮環境の悪化

寒暖差は、肌に悪影響をおよぼすとされています。肌環境が悪くなり、結果的に炎症が起きてしまうと痛みを感じるようになるのです。これには個人差があるため、必ずしも寒暖差で頭皮が痛くなるわけではありません。

・ストレスによるターンオーバーの乱れ

ストレスは、頭皮への血流を低下させます。ストレスを受けると、自律神経が乱れて血管が収縮し、頭皮への血流が悪くなることで栄養が行きわたりにくくなってしまいます。その結果、健康な頭皮を保つために必要なターンオーバーの仕組みが乱れ、頭皮環境が悪くなります。

ターンオーバーでは、肌が生まれ変わることで刺激に強い頭皮を維持しているため、この周期が乱れると、バリア機能が低くなってしまうのです。少しの刺激で炎症が起こり、痛みを感じるようになります。

・紫外線による頭皮の乾燥

紫外線は、頭皮に炎症を引き起こしたり水分を奪い去ったりします。そのため、真夏に紫外線対策をせずに外出すると、頭皮に痛みが起こるおそれがあります。日傘をさしたり帽子をかぶったりするほか、日焼け止めスプレーやローションを使い、紫外線を避けるようにしましょう。

・シャンプーによる頭皮への刺激

洗浄力が強すぎるシャンプーは、頭皮に刺激を与えます。皮脂汚れを取り除くためには、ある程度の洗浄力が必要ですが、薬局やドラッグストアで購入できる高級アルコールシャンプーは洗浄力が強い傾向です。

皮脂の分泌が多い方は、高級アルコールシャンプーでも問題ありませんが、そうではない方には刺激が強すぎるかもしれません。アミノ酸系シャンプーのようにマイルドな洗浄力のシャンプーに切り替えましょう。

・ドライヤーの熱による頭皮の乾燥

ドライヤーを頭皮の近くから当てると、熱風によって頭皮が乾燥します。痛みが起こるおそれがあるため注意しましょう。また、髪にもダメージを与えてパサつきを引き起こします。ドライヤーは、頭皮から少なくとも30cmは離すことが大切です。また、入念にタオルドライをして、ドライヤーを当てる時間を減らしましょう。

・ヘアカラーによる頭皮への刺激

ヘアカラーに使用する薬剤は、髪と頭皮に大きなダメージを与えます。接触皮膚炎が起こるおそれもあるため注意が必要です。ヘアカラー中に痛みを感じた場合は、遠慮なく美容師に伝えましょう。

痛みが強いときの対処方法

痛みが強いときの対処方法

頭皮の痛みが強い場合は、次のように対処しましょう。

・市販薬で一時的に痛みを和らげる

薬局やドラッグストアでは、抗炎症薬を入手できます。炎症を抑える成分が含まれているため、炎症にともなう痛みの軽減に役立つでしょう。ただし、医療機関で処方される薬と比べて効力がマイルドなため、数日で痛みが治まらない場合は医療機関を受診しましょう。

・医療機関を受診する

頭皮に痛みが起きた場合は、医療機関を受診するのが最良の対策といえます。痛みの原因を突き止めて、適切に処置してもらえるため、安心にもつながるでしょう。頭皮に痛みを感じたら、皮膚科に相談してみましょう。脳外科の受診など他の科の受診が必要であれば紹介してもらえます。

痛みを感じたらまずはクリニックを受診!AGAの可能性もある?

痛みを感じたらまずはクリニックを受診!AGAの可能性もある?

頭皮に痛みを感じた際には、まずはクリニックを受診しましょう。痛みの原因を自己判断して放置すると、痛みが悪化するおそれがあります。頭皮の痛みの原因に合った適切な治療を行える医療機関を受診しましょう。頭皮の痛みとAGAはほぼ関係がないと考えられますが、頭皮環境が乱れて痛みが起きている場合は、AGAになっている可能性も否定できません。

AGAは、放置すると進行していくため、早めの診断と治療が必要です。最終的に広範囲にわたって薄毛になるおそれもあるため、安易に自己判断せず、まずはクリニックを受診してください。

しかし、家庭の事情や仕事の都合などで受診の時間をとれない方もいるでしょう。そのような方には、アイメッドの遠隔診療をおすすめします。遠隔診療であれば、自宅にいながら頭皮の痛みを相談することが可能です。また、クリニックにいくための交通費の節約はもちろんのこと、通院にかかる時間も削減することにつながるでしょう。

監修者

河村優子(かわむら・ゆうこ)

河村優子(かわむら・ゆうこ)

アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。

保有資格

  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本麻酔科学会専門医
  • 日本レーザー医学会認定医 ほか
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