AGAナビ

薄毛治療やAGAについてわかりやすく解説!

頭皮の汗が止まらない!汗をかく原因と対処法

頭皮の汗が止まらない!汗をかく原因と対処法

頭皮の汗が止まらず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。多量の汗を不快に感じてストレスがたまると、さらに汗をかきやすくなる可能性もあります。また、多汗症が原因で多量の汗をかいている場合もあるため、自己判断は禁物です。ここでは、頭皮の汗が止まらない原因や対処法について詳しく解説しま

頭皮に汗をかく理由

頭皮に汗をかく理由

頭皮に汗をかく原因や、汗をかく人とかかない人の違いについて詳しくみていきましょう。

頭皮が汗をかく仕組み

頭皮には、汗を分泌する汗腺があります。これは、身体にある汗腺と同じもののため、身体と同じように汗をかくのです。汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺がありますが、主に頭皮に分布しているのはエクリン腺です。エクリン腺から出る汗の99%は水で構成されているため、透明でニオイもありません。

しかし、アポクリン腺から出る汗には、タンパク質をはじめとしたさまざまな不純物が含まれており、乳白色をしています。また、アポクリン腺から出る汗に含まれる成分を皮膚の常在菌が分解して、不快なニオイを発生させます。頭皮にあるのは主にエクリン腺のため、基本的に不快なニオイが出ることはありません。

しかし、汗を放置すると雑菌が増えやすい環境になり、雑菌が皮脂を分解してニオイを発生させます。

汗をかきにくい人の特徴

汗をかく量には個人差があります。また、汗をかかない人もいますが、これは体温調節機能や新陳代謝に何らかの問題がある場合もあります。汗の役割は、上昇した体温を下げること。体温調節機能が正常に働いていると、体温が上昇したときに汗をかきます。

体温調節機能に問題があると、体温が上昇しても汗が出ず、体温を下げられなくなるのです。汗がかけないために身体が熱くなる方は、医師に相談してみてくだ

汗は頭皮トラブルの原因

汗は頭皮トラブルの原因

汗は、体温調節のために必要なものですが、汗を放置すると頭皮トラブルが起こる恐れがあります。汗による頭皮トラブルの特徴や対処法について詳しくみていきましょう。

汗が原因の頭皮トラブル

汗を放置すると、次のような頭皮トラブルが起こる可能性があります。

・抜け毛が増える

汗を放置すると、頭皮の常在菌が増えやすくなります。常在菌は、頭皮の皮脂をエサに増殖し、炎症を引き起こす場合があります。毛穴に炎症が起こると、発毛が阻害されて抜け毛が増える可能性があるのです。

・頭皮のニオイが強くなる

雑菌が増えるときには、皮脂が分解されることで不快なニオイが発生します。もともと、皮脂の分泌が活発な方は頭皮にニオイがある傾向です。そのため、汗を放置すると、ますますニオイが強くなる恐れがあります。

・湿疹が現れる

汗腺の出口がつまることで炎症が起こり、湿疹が現れます。また、汗を放置すると雑菌が増えやすくなるため、湿疹ができやすくなるのです。

汗の対処法

汗による頭皮トラブルを防ぐために、次のように対処しまし

・汗をこまめに拭く

汗をこまめに拭くことで、雑菌が増えやすい環境になるのを防げるでしょう。気温が高い日はタオルを持ち歩き、少し汗をかいた段階で拭くことが大切です。また、帽子をかぶる方は季節を問わずタオルを持ち歩きましょう。帽子をかぶると蒸れやすいため、1時間ごとに脱いで汗をタオルで拭くことをおすすめします。

汗のかきやすさには個人差があるため、汗をかくタイミングや量を予測して対処しましょう。

・シャンプーで汗を洗い流す

汗をかいたらシャワーを浴びましょう。シャンプーを使って、皮脂汚れと汗をしっかり落とすことが大切です。ぬるま湯で頭皮と髪をしっかり濡らしてから、シャンプーをよく泡立ててもみ込むように洗いましょう。泡が残らないように、しっかりすすいでください。

・頭皮ケアシャンプーでダメージ対策

炎症を抑える成分や保湿成分が含まれている頭皮ケアシャンプーを使うと、汗によるダメージを抑えられます。また、早い段階でケアをはじめることで、頭皮トラブルを防げる可能性があります。ただし、強い炎症を抑える効果は期待できないため、クリニックや病院を受診することが大切です。

頭皮からの発汗を抑える方法

頭皮からの発汗を抑える方法

汗をかく理由は、体温調節だけではありません。汗をかく原因に合わせて対処すれば、汗の量を減らせる可能性があります。次のような方法を試してみましょう。

・腹式呼吸でリラックスする

腹式呼吸には、自律神経を整える効果が期待できます。人は、緊張したり不安を感じたりすると汗をかきます。そのため、腹式呼吸でリラックスすることで、汗を抑えることが期待できるのです。鼻からゆっくり息を吸い、ゆっくり吐きましょう。場所を問わず実践できるため、プレゼンや商談などで緊張したときにもおすすめです。

また、ストレスを和らげる効果も期待できるため、自律神経が整って、緊張や不安を感じにくくなる可能性があります。

・辛いものをできるだけ食べない

味覚性発汗といい、辛いものを食べると汗をかく場合があります。これは、香辛料などで味覚が刺激されたことが原因です。そのため、辛いものを控えることで、汗を抑えられます。

・首筋を冷やして体温を下げる

体温が上昇したために汗が出ている場合は、塗れたタオルや保冷剤で首筋を冷やしましょう。首筋を冷やすことで、効率よく体温を下げられます。汗をかく前に首筋を冷やすことで、発汗を抑えられるでしょう。

・制汗剤を使う

制汗剤は、汗腺をふさぐことで発汗を抑えるケア用品です。汗腺をふさぐため、身体に悪影響がないか心配な方もいるでしょう。制汗剤の成分は、肌の新陳代謝によって自然に排出されるため、心配はいりません。汗に悩まされている方は試してみてはいかがでしょうか。なお、制汗剤は一時的な対処法に留まります。汗の量を減らすには、体温の上昇や緊張、不安などを防ぐことが必要です。

もしかして多汗症かも?症状と治療法

もしかして多汗症かも?症状と治療法

大量に汗をかく場合は、多汗症を疑うことが大切です。多汗症は、これまでに紹介した対処法では不十分なため、医師に相談することをおすすめします。多汗症の種類や治療の必要性、治療法などについて詳しくみていきましょう。

多汗症の特徴と種類

多汗症とは、過剰に汗をかく状態のことで、局所性とびまん性に分類されます。局所性の多汗症は、不安や興奮などを感じたときに、手足やワキ、おでこなどから発汗することが特徴です。びまん性の多汗症は、ほぼ全身から多量の汗が出ます。

ただの汗かきとの違いを見極めることは難しいため、まずは医師の診察を受けることが大切です。

多汗症の治療の必要性と治療法

多汗症は、生命に危険が及ぶ病気ではありません。そのため、治療する必要がないと感じる方もいるでしょう。実際のところ、多汗症は治療すべきなのかどうか、必要性と治療法について詳しくご紹介します。

・治療の必要性

多汗症は、人とのコミュニケーションに支障をきたす場合があります。例えば、手汗が気になって人と握手できなかったり、額の汗を見られたくないために距離をとったりする場合があるのです。汗に対して不潔なイメージを持っていると、自分を不潔に思われていると感じ、人とのコミュニケーションに支障をきたします。

多汗症の悩みが強くなると、外出できなくなったり、人に会いたくなくなったりする可能性もあるでしょう。このように、生活に支障をきたしているケースでは、治療したほうがいいと考えられます。逆に、多汗症が気にならず、仕事にも影響を及ぼしていないのであれば、治療しなくてもいいかもしれません。悩んでいる方は医師に相談して、治療を受けるかどうかを決めましょう。

・多汗症の治療法

多汗症の治療法は、さまざまです。汗腺の働きを抑えたり汗の出口をふさいだりする外用薬、交感神経節ブロック注射、胸部交感神経節の焼灼(しょうしゃく)などがあります。どの治療法を受けるかは、多汗症の程度や部位などで異なります。

頭皮の汗でトラブルが起きたら早めに医師に相談しよう

頭皮の汗が原因でニオイや湿疹などのトラブルが起きた場合は、早めに医師に相談しましょう。また、シャンプーや頭皮ケアなどで汗による影響を抑えることが大切です。もし、多量に汗をかく場合は多汗症を疑いましょう。多汗症は、多量の汗をかくことで人とのコミュニケーションに支障をきたす場合があります。

忙しいために医療機関を受診できない場合は、遠隔診療を受けてはいかがでしょうか。遠隔診療とは、医師と対面せずに遠隔で受ける診療のことです。アイメッドの遠隔診療では、スマホやタブレットの画面越しに医師の診察を受けられます。手軽に医療機関を受診したい、そう思った方はアイメッドの遠隔診療をぜひお試しください。

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

監修者

河村優子(かわむら・ゆうこ)

河村優子(かわむら・ゆうこ)

アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。

保有資格

  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本麻酔科学会専門医
  • 日本レーザー医学会認定医 ほか
上へ戻る