コンディショナーは必須?頭皮環境を整える正しい使い方
2020/6/2
コンディショナーは、髪の状態を整えるために使うケア用品です。ただし、適切な方法で使わなければ頭皮環境が乱れる恐れがあります。コンディショナーを正しく使って、髪と頭皮の状態を整えましょう。ここでは、コンディショナーの役割や正しい使い方などについて詳しくご紹介します。
コンディショナーの役割と必要性
コンディショナーの役割は、髪をコーティングしてダメージから守ることです。これはトリートメントと同じような役割のため、違いが気になる方もいるでしょう。コンディショナーは髪をコーティングする能力に優れているのに対し、トリートメントは髪を補修する能力に優れています。
そのため、髪の傷みが気になる場合はトリートメント、髪をダメージから守りたいときはコンディショナーがおすすめです。それでは、コンディショナーに期待できる効果と必要性についてみていきましょう。
・髪を柔軟にする
髪が柔軟になり、柔らかくやさしいイメージを与えられます。ハリとツヤのある健康な髪へと導けることがメリットです。
・指通りをよくする
コンディショナーに含まれるカチオンは、髪を保護することで指通りを改善する働きがあるため、髪の手触りがなめらかになりきれいな髪を演出できます。髪がもつれやすい悩みを解消できるでしょう。
・ドライヤーの熱や摩擦から髪を守る
髪をコーティングすることで、ドライヤーによる熱ダメージや摩擦から髪を守れます。どれだけ髪の汚れを丁寧に落としても、ドライヤーの熱ダメージを受けると髪の状態が悪くなるでしょう。髪の汚れを落とした後は、コンディショナーでダメージから髪を守ることが大切です。
・髪の脱色を抑える
ヘアカラー後は、自然に色が抜けていきます。コンディショナーには、ヘアカラー後の脱色を防ぐ効果があるのです。ヘアカラーが長持ちして、施術を受ける頻度を減らせます。ヘアカラーは、髪と頭皮に大きなダメージを与えるため、できるだけ頻度を減らしたいところでしょう。
コンディショナーの正しい使い方とは?
コンディショナーは、適切な方法で使わなければ効果を得られません。次の手順で、正しく使いましょう。
- シャンプーで髪と頭皮の汚れをしっかり落とす
- タオルで髪についた水気を軽く拭き取る
- 髪の傷みが気になるところへ重点的につける
- コンディショナーを全体につける
- 3分ほど放置してから洗い流す
コンディショナーをつける前に、髪についた水気を拭き取る理由は、水気がある髪だとコンディショナーの効果が低下するためです。このとき、タオルで強く拭いてはいけません。塗れた髪は、キューティクルが開いているため、強く拭くと髪に大きなダメージが及びます。
コンディショナーを使うときの注意点
コンディショナーを使うときは、次のことに注意しましょう。
・すすぎ残しに注意する
コンディショナーを使うときは、すすぎ残しに注意しましょう。コンディショナーは、毛穴に詰まることで毛の成長をさまたげる恐れがあります。十分にすすぐことでトラブルを防げますが、コンディショナーは地肌につけないほうがいいでしょう。髪の中間から毛先にかけて、重点的につけることが大切です。また、それでも十分にすすがないと毛穴を詰まらせる可能性があります。
・髪質に合ったものを選ぶ
コンディショナーには、さまざまなタイプがあります。髪質に合ったものを選ばなければ、十分な効果を実感できないでしょう。直毛やくせ毛の人は、髪をまとまりやすくするシリコーンや保湿成分、補修成分などが含まれたものを選んでください。シアバターや、ホホバオイルが含まれたものもおすすめです。
また、髪がぺたんとつぶれやすい人や髪が細い人は、シリコーンが含まれていないものを選びましょう。さらに、カチオンが含まれているものであれば、フワッと髪型が整います。
正しい洗髪方法と具体的な手順
どれだけコンディショナーの保湿効果や補修効果が高くても、正しく洗髪できていないと髪にダメージが及びます。次のように、正しい方法と手順で洗髪しましょう。
・予洗いで髪と頭皮の汚れを落とす
まずは、ぬるま湯でしっかり予洗いしましょう。なぜなら、ぬるま湯を使う理由は、熱いお湯だと頭皮の皮脂を必要以上に洗い流してしまうからです。皮脂は、頭皮をダメージから守ると同時に、頭皮の水分の蒸発を防ぐ働きがあります。そのため、皮脂を必要以上に洗い流すことで乾燥を招くのです。目安として、35~40度程度のお湯で洗い流しましょう。
・シャンプーをしっかり泡立てて使う
コンディショナーの前に、シャンプーで汚れを十分に落とすことが必要です。シャンプーは、液をそのままつけるのではなく、しっかり泡立ててから使いましょう。泡立てずにつけると、洗浄力が強すぎて、皮脂を洗い流してしまいます。また、頭皮を傷つけないように、指の腹でやさしく丁寧に洗いましょう。
正しく洗っているのに頭皮が乾燥する場合は、アミノ酸系シャンプーもおすすめです。洗浄力がマイルドなため、皮脂を洗い流しすぎるのを防げます。
・シャンプーを洗い流す
コンディショナーをつける前に、シャンプーを洗い流しましょう。このときも、35~40度のぬるま湯で洗い流してください。コンディショナーをした後にすすぐからといって、シャンプーを十分に洗い流さずにコンディショナーをつけると、髪を十分に保護できません。髪の根元から毛先、頭皮まで、丁寧に洗い流しましょう。
・コンディショナーで髪を保護する
タオルで水気を軽く拭き取ってからコンディショナーで髪を保護しましょう。コンディショナーをつけるときは、量に注意してください。髪の量に合わせて、適切な量をつけましょう。つけすぎると、すすぐのに時間がかかったり、すすぎ残しがでてしまいます。
・十分にすすぐ
コンディショナーをぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。シャンプーと比べて洗い流すのに時間がかかりますが、ぬめりがなくなるまで十分にすすぐことが大切です。このとき、頭皮を傷つけないように指の腹ですすぎましょう。耳の後ろや前髪の生え際などはコンディショナーが残りやすいので気をつけてください。
・タオルドライで水気を取り除く
ドライヤーの前に、必ずタオルドライで髪の水気を取り除きましょう。水気を取り除かずにドライヤーを当てると、乾くまでに時間がかかります。髪と頭皮が熱にさらされている時間が長くなるため、タオルで髪の水気をある程度取り除いておくことが大切です。
このとき、タオルでゴシゴシとこするのではなく、髪をタオルではさんで水気を取り除きます。塗れた髪は、キューティクルが開いているため、タオルでゴシゴシとこすると髪がダメージを受けます。
・ドライヤーで髪を乾かす
最後に、ドライヤーで髪を乾かしましょう。濡れたまま放置すると、頭皮の雑菌が増えて頭皮トラブルが起こる恐れがあります。ドライヤーは、髪と頭皮から30cm以上離して当ててください。近い距離から当てると、髪と頭皮がダメージを受けます。また、同じところに熱が集中しないように、常にドライヤーを振りながら温風を当てましょう。
ドライヤーの中には、マイナスイオンを放出するものがあります。髪を保護することで熱ダメージを抑えられるため、髪の傷みが気になる方におすすめです。
・ヘアトニックをつける
頭皮の乾燥が気になる場合は、ヘアトニックを使いましょう。ヘアトニックの役割は、頭皮を保湿して整えることです。頭皮に直接つけるため、刺激性が強いものを使うと頭皮トラブルが起こる恐れがあります。
頭皮トラブルが心配な方はアイメッドの遠隔診療を利用しよう!
コンディショナーを正しく使っていても髪がパサついている場合は、髪の成長に何らかの問題が起きている可能性があります。例えば、頭皮に栄養が十分に供給されていなかったり、AGAでヘアサイクルが乱れていたりすると、髪は細く弱々しくなってしまいます。
また、頭皮トラブルが起きている方は、早めに医師の診察を受けたほうがいいでしょう。放置すると、抜け毛につながる恐れがあります。しかし、時間的な問題で医療機関を受診できない方もいるでしょう。そのような方におすすめなのが、アイメッドの遠隔診療です。スマホやタブレットにアプリをインストールするだけで、画面越しに医師の診察を受けることが可能です。アイメッドの遠隔診療を利用して、頭皮や髪の悩みを相談してみてはいかがでしょうか。
監修者
河村優子(かわむら・ゆうこ)
アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。
保有資格
- 日本抗加齢医学会専門医
- 日本麻酔科学会専門医
- 日本レーザー医学会認定医 ほか