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薄毛治療やAGAについてわかりやすく解説!

女性が薄毛になるのはなぜ?ケア方法や治療法もあわせて解説

女性が薄毛になるのはなぜ?ケア方法や治療法もあわせて解説

「年齢を重ねるにつれ、髪の分け目が目立つようになった」「頭皮が見えてきた箇所がある」といった薄毛の悩みは、男性のみならず女性にも起こるものです。健康できれいな髪は女性の望みですが、日々のストレスなどが原因で薄毛に悩む女性が増えています。

ここでは、女性の薄毛の特徴や原因、薄毛のケア方法、治療法などについてわかりやすく解説していきます。

女性の薄毛の種類は主に4タイプ

女性の薄毛の種類は主に4タイプ

薄毛になるのは女性も男性も同じですが、その特徴はかなり異なります。女性の薄毛の大半は、髪が全体的に薄くなったり、地肌が透けて見えたりする「びまん性脱毛症」。このほかに、分娩後脱毛症・牽引性脱毛症・FAGAなどがあります。薄毛対策をするためには、びまん性脱毛症がどういったものなのかをしっかりと理解したうえで、そのほかの脱毛症についても知っておくことが大切です。

頭皮全体の髪が薄くなるびまん性脱毛症

びまん性脱毛症の特徴は、頭皮全体の髪の毛が薄くなっていくこと。「びまん」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、これは「一面に広がる」という意味です。びまん性脱毛症になると、部分的に一気に抜け落ちるのではなく、全体的に少しずつ毛髪の量が減っていきます。

「気がついたらかなり薄毛が進行していた」という状況にならないためにも、次にあげるチェックポイントを意識しておきましょう。

・びまん性脱毛症のポイント1:髪の量が全体的に減っていく

びまん性脱毛症の場合、頭皮全体の髪の量が少しずつ減少していきます。「髪を一つにまとめたときに以前より少なく感じる」「全体的にボリュームがなくなった」「ヘアスタイルにボリュームが足りない」と感じるなら、びまん性脱毛症を疑うべきです。ボリュームが減っているかどうかがわかりにくい場合は、何年か前の自分の写真と見比べて、セルフチェックするのもよいでしょう。

・びまん性脱毛症のポイント2:地肌が透けて見えている

「最近地肌が透けて見える」「髪をまとめたときにうっすら肌色が見える」……そうした場合も、びまん性脱毛症の恐れがあります。髪のボリュームが減っていった結果、地肌が露出してしまった状態です。

・びまん性脱毛症のポイント3:髪の分け目が広がっている

昔と同じように分けているつもりなのに、なんだか分け目が広がってきて、分け目の区別がつきにくくなったり、分け目がなくなったりしていると感じるようであれば、それはびまん性脱毛症の症状かもしれません。

・びまん性脱毛症のポイント4:髪の1本1本が弱く細くなっている

抜け毛をチェックしたとき、その1本1本が細く、簡単に切れてしまうようであれば、びまん性脱毛症の可能性があります。髪の毛が細くなるのは、健康な髪の毛が育たなくなっているから。この状態では、細い髪の毛が多くなり、全体のボリュームも不足します。また、それだけではなく髪の毛の本数も減っている可能性があります。

びまん性脱毛症以外の脱毛症

女性の薄毛はびまん性脱毛症であることが多いのですが、それ以外にも原因はあります。出産後の女性に見られる「分娩後脱毛症」、毎日同じ髪型をすることで起こりやすい「牽引性脱毛症」などは、女性に特有の脱毛症です。

また、女性ホルモンが著しく減少することで男性と似通った症状が出るFAGAなどもあり、それぞれに即した対策が必要です。

びまん性脱毛症以外の脱毛症についても見ていきましょう。

・妊娠・出産後が原因:分娩後脱毛症

分娩後脱毛症は、出産後のホルモンバランスの変化から引き起こされる女性特有の脱毛症で「髪の毛がパサつく」「抜け毛が増える」といった症状があります。妊娠中に女性ホルモンの分泌量が増加して抜け毛が少なくなった反動で、本来抜けるべきであった髪の毛が出産後に一気に抜けるのが原因です。

症状がピークを迎えるのは、出産の約2~3ヵ月後。症状に個人差はあるものの、妊娠・出産後の女性の多くが分娩後脱毛症を経験しています。

・ヘアアレンジやエクステが原因:牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は、ヘアアレンジをこまめにやる女性やエクステを付ける女性に多く見られる脱毛症です。髪が薄くなるのは、物理的な刺激を受ける一部分だけ。頭皮や髪の毛へのダメージが頭皮の血行障害、脱毛へとつながります。男性でもごくまれに牽引性脱毛症になることもありますが、どちらかというと女性に多い症状で年齢は関係ありません。

・女性ホルモンの減少が原因:FAGA

FAGA(女性男性型脱毛症)は、女性ホルモンが著しく減少する閉経前後に発症する脱毛症のこと。びまん性脱毛症の一つですが、年齢を重ねることで引き起こされます。男性の脱毛症に似た症状で、前頭部や後頭部から薄毛が広がっていきます。

しかし、その初期の症状は「抜け毛が増える」「分け目が広がる」といったもので、FAGAに気づかないケースが多いようです。

女性が薄毛になる原因はさまざま

女性が薄毛になる原因はさまざま

女性の薄毛は、複数の原因が複雑にからみあって起こります。加齢による女性ホルモンの減少や頭皮の血流低下、頭皮トラブル、食生活の乱れなどさまざまな問題が、頭部全体の髪の毛が薄くなるびまん性脱毛症へとつながるようです。

ここでは、女性ホルモンの減少・血流の低下・頭皮トラブルの3つについて、詳しく解説していきます。

女性ホルモンの減少

加齢だけでなく、食生活が乱れたり歳を重ねたりすることで、女性ホルモンの分泌が減少したり、ホルモンバランスを崩したりすることがあります。女性ホルモンの減少はびまん性脱毛症へつながる原因の一つです。

血流の悪化

ストレスがたまってくると、身体の緊張状態が続きがちです。そうすると血管の収縮や血流の低下が起きることもあります

発毛には、毛細血管から毛根に運ばれる栄養素や酸素が必要です。しかし、血管の収縮・血流の悪化によって、頭皮に十分な栄養素や酸素がいきわたらなくなります。その結果、髪の毛が抜けやすくなったり生えにくくなったりするのです。

ヘアケア製品による頭皮トラブル

シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア製品が原因となって、頭皮に赤みやかゆみ、フケなど接触皮膚炎の症状が出ることがあります。これだけですむ場合もありますが、時に、この頭皮トラブルが脱毛を引き起こすこともあります。

カラーリング剤やパーマ剤なども要注意です。こうした頭皮トラブルから端を発して髪の毛が全体的に抜けてしまうケースもあります。ヘアケア製品が原因で頭皮トラブルを引き起こす恐れもあるので十分に注意しましょう。

薄毛に気づいたらどうすればいい?

薄毛に気づいたらどうすればいい?
  • 分け目が広がってきた
  • 髪を洗うたびに抜け毛の多さにびっくりする
  • 全体的に髪が薄くなってきた

こんな兆候に気づいたら、薄毛ケアの始めどきです。薄毛ケアは、病院やクリニックへ行く以外にも、自分でできることもあります。まずは、自宅でできるケアを始めてみましょう。ここでは、自分でできるケアと、病院やクリニックで受けられる治療について紹介していきます。

まずは自分でできる頭皮ケアを

髪の薄さに気づいたとき、まずは自分でできることから始めてみましょう。例えば、自宅で行える頭皮ケアには以下のようなものがあります。

  • ブラッシングで頭皮の血流を上げる
  • 薄毛用のヘアケア用品・育毛剤を使う
  • 正しい方法でドライヤーを使う
  • 生活習慣を整える

個々に見ていきましょう。

・ブラッシングで頭皮の血流を改善する

適度なブラッシングは、頭皮マッサージとしても有効です。頭皮に適当な刺激が伝われば、頭皮の血行がよくなり、抜け毛防止にもつながるでしょう。ただし、過度なブラッシングは禁物です。力を入れすぎると頭皮に負担をかけることにもなりかねません。軽く力を入れてブラッシングするように心がけましょう。

・頭皮を刺激しない薄毛用のヘアケア用品を使う

自宅で使うヘアケア用品には、アミノ酸系界面活性剤の入ったシャンプー・コンディショナーがおすすめです。強い洗浄力があるヘアケア用品は、皮脂の過剰分泌や頭皮の乾燥を引き起こす恐れがあります。

コンディショナーやトリートメントを使う場合は、頭皮に残らないようすることが大切です。頭皮に残ると、抜け毛の原因になったり炎症を引き起こしたりする可能性があります。また、洗いすぎにも気をつけましょう。

・女性用の育毛剤を利用する

女性用の育毛剤も多く販売されています。育毛剤を使う場合は、髪を洗ってタオルドライしたあと、ドライヤーで8割程度乾かしてから頭皮に直接塗布するようにしましょう。この際、「適量を守る」「指の腹を使って優しくもみこむ」といったことがポイントです。

薄毛が気になる部分を重点的にもみこむのがおすすめですが、塗布してすぐのタイミングではなく、育毛剤がしっかりと浸透したタイミングでマッサージするようにしましょう。

・ドライヤーを正しく使って頭皮と髪を守る

頭皮・髪の毛を守るためには、ドライヤーを正しく使うことも大切です。ドライヤーは、頭皮や髪の毛から20cmほど離して乾かすのが鉄則。あまり近い距離で乾かしたり、長時間使ったりすると、頭皮や髪の毛にダメージを与えてしまうため注意しましょう。

・生活習慣を見直して頭皮環境を整える

若くしてびまん性脱毛症に悩んでいる人は、仕事や育児のストレス、過度なダイエットなどで睡眠不足の状態に陥っていたり、栄養バランスの整った食事が摂れていなかったりする可能性があります。

健康な髪の毛を育てるためには、髪の毛の原料となる栄養素・健やかな頭皮環境に欠かせない栄養素を十分に摂ることが必要です。また、良質な睡眠をとって髪の毛を育む成長ホルモンが十分に分泌される環境を作ることも重要です。普段の食事に気をつけながら、十分な睡眠をとるようにしてください。

病院やクリニックに相談するという手も

自分なりのケアではなかなか薄毛が改善しない場合は、薄毛治療を行う病院やクリニックで相談してみましょう。その症状や原因に応じた内服薬・外用薬などを処方してもらうことができます。

以下に病院やクリニックで処方される薬の代表格を挙げて解説していますので、参考にしてください。

・髪の成長を内側から促進する

ビビスカルは弱った髪を内側からサポートするサプリメントです。海洋性タンパク質をはじめとする栄養成分を含んでいます。

・頭皮の血行を促進する

ミノキシジルは、女性の脱毛症の治療において最も推奨度の高い外用薬です。1日2回、1mlごと塗布することで頭皮の血行が促進され、毛母細胞が活性化されます。

これにより、頭皮に必要な栄養を十分に与え、発毛を促すことが期待できます。効果を実感できるのは、3~4ヵ月後とされています。

薄毛に悩む女性にぜひ知ってもらいたいこと

女性の薄毛の大半はびまん性脱毛症ですが、徐々に症状が進むため、気づかないまま薄毛が進行してしまう人も少なくありません。自分の状況を正確に把握し、それに応じた改善方法を選択するようにしましょう。

ただ自分が薄毛になりつつあることはわかっていても、「病院にかかるのは恥ずかしい」「仕事が忙しくて病院にかかる時間がない」という場合もあるでしょう。そうした方には、総合医療アプリ・アイメッドによるオンライン受診がおすすめです。アイメッドを使えば、いつでもどこでも医師の診断を受けることができ、通院する手間も必要ありません。薄毛に悩む女性は、ぜひアイメッドをご活用ください。

監修者

河村優子(かわむら・ゆうこ)

河村優子(かわむら・ゆうこ)

アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。

保有資格

  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本麻酔科学会専門医
  • 日本レーザー医学会認定医 ほか
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