若白髪に悩んでいる人必見!若白髪の原因や対処法を徹底解説
2021/3/17
まだ若いのに白髪が多いという人もいるでしょう。白髪染めで一時的な対策はできるものの、気づけばすぐに元通り……こんな状態を変えたいと考えているなら、まずは若白髪について確認してみましょう。日々の生活習慣を見直し、ストレスを減らすことで、若白髪を予防できる可能性もあります。若白髪の原因と対処法について考えていきます。
若白髪が生えるのはなぜ?
10代、20代と若いうちから、パラパラと白髪が見え始めるのには原因があります。ここでは、「ストレス」「生活習慣の乱れ」「誤ったヘアヘア商品」「遺伝」の4つを挙げ、わかりやすく解説していきます。
過度なストレスは色素幹細胞の枯渇につながってしまうから
ストレスと白髪の関連性は長い間解明されていませんでしたが、色素幹細胞が分化し、幹細胞が枯渇することで白髪をひきおこすことがわかっています。ストレスが原因で「色素幹細胞」が減少、結果としてメラノサイトが作られなくなり白髪が増えるのです。
生活習慣の乱れで血行が悪化するから
「夜ふかしが続く」「目を酷使する」「過度な飲酒・喫煙」といった生活習慣は、頭皮の血行や新陳代謝の悪化へとつながりかねません。また、栄養バランスの崩れた食事を摂取し続けたり、過度なダイエットをしたりしていると色素のもととなるチロシン、細胞の代謝を促進させるヨードなどが不足する可能性があります。
遺伝敵な要因があるから
「若白髪の原因の一つが遺伝にある」という考え方もあります。これは、髪を黒くする色素を体内に送り込みにくい体質や、色素が体内に生成されにくい体質が遺伝するというもの。両親が若白髪の場合、高い確率で子どもにもその体質が遺伝し、早ければ10代で白髪が生え始めるとされています。
ただし、もちろん、親が若白髪でも若白髪にならない人もいますし、白髪の生え方には個人差があります。
黒髪が白髪になる仕組み
白髪というと、「黒い髪が白に変わった」というイメージを抱いている人も多いかもしれません。しかし、髪はそもそも白いもの。白い髪に黒色の色素で色をつけ、黒い髪へと変化させているのです。
髪に色づけする色素を生成する細胞をメラノサイトと呼びます。メラノサイトは、髪を生成する毛母細胞にあり、ここでつけられる色素がメラニン色素です。白髪になるのは、メラノサイトでメラニン色素がうまくつけられなかった結果です。
こうなるのは、メラニン生成が休止されていたり、メラニン合成機能の大部分もしくはすべてが完全に損なわれていたりするからです。メラニン生成の休止は、「メラニン色素を作る色素細胞が枯渇している」「新しい毛の毛根にメラノサイトがない」といったトラブルに由来しています。
若白髪を予防したいなら
「まだ若いのに少しずつ白髪が出てきた」「両親が若白髪なので予防したい」という人は、日々の食生活の見直しや、ストレス解消に努めましょう。次に、具体的な内容を挙げていますが、こうした取り組みが自律神経を整え、血行の改善へとつながります。
毛母細胞に十分な栄養・酸素がいきわたることで、休止状態にあったメラノサイトを活性化させる可能性があるのです。
栄養の整った食事を心がける
若白髪を予防するには、内側からのケアが大切です。第一に改善すべきは食習慣。栄養バランスに気をつけつつ、メラニンのもとになるタンパク質「チロシン」を多く含む食材を積極的に摂るようにしましょう。
チロシンが多いのは、サジやアジといった青魚や大豆製品。また、ビタミンCやビタミンE、カルシウムも意識して摂取したい栄養素です。緑黄野菜やレモン、モロヘイヤ、ナッツ類、エビ、カニなどがおすすめです。
また、過度なダイエットも血行不良につながり、若白髪になる可能性を高めます。
ストレスを適度に発散する
白髪を予防するにはストレスも大敵。知らず知らずのうちにため込みがちなストレスを発散するために、適度な運動をするのも効果的でしょう。
ストレスを開放し、ガチガチになった身体や心がゆるめば、自律神経が整い頭皮の血行不良も改善していくことが期待できます。ストレスをゼロにするのは難しいでしょうが、ため込みすぎないように意識しておくことが大切です。
若白髪ができてしまったときのQ&A
気づけば若白髪がたくさん……そんな状態になったとき、どう対処するのがよいのでしょうか。ここでは、若白髪を抜いてもよいのかどうか、途中から白くなった白髪をどうすればよいか、白髪が黒髪に戻せる可能性などについてわかりやすく解説していきます。
若白髪は抜いても大丈夫?
若白髪を見つけると、ついつい抜いてしまう人もいるでしょう。しかし、これはおすすめできません。白髪を抜くと頭皮に少なからずダメージを与えます。毛穴周辺の皮膚や毛細血管に傷がつくだけでなく、血流が悪化したり、髪の毛そのものが生えてこなくなったりすることもあります。さらに、頭皮の炎症を起こす可能性すら高まるのです。
若白髪を目立たせたくないときは、抜かずに根本からカットするか、白髪染めなどで対処するのがおすすめです。
途中から白くなった毛はどうすべき?
生え始めは黒かった髪が途中から白くなることがあります。こんな状態になるのは、毛根にあるメラノサイトでメラニン生成が休止してしまっているから。体調不良や栄養素の不足が原因で、メラニン生成がとまっているわけです。
生活環境を改善し体調が戻れば、その毛穴から再び黒髪が生えてくることもあります。しかし、その髪を無理やり抜いてしまうと、頭皮にダメージを与え、髪の毛が生えてこなくなる事態も想定されます。
途中から白くなっている髪の毛も抜くのは厳禁。カットするか染めるかで様子を見ておきましょう。
完全に白くなった髪が黒く戻ることはある?
完全に白髪になった髪が、黒く戻ることはまずありません。白髪になるのは、成長する段階でメラニン色素が生成されなかったり、メラニン色素と混じり合えなかったりすることが原因です。
若白髪を抜き続けてしまったという人は薄毛対策が必要かも
若白髪を予防するには、生活習慣の改善やストレスの発散が大切です。ただ、すでに若白髪ができてしまったという場合は抜くのは厳禁。「白髪が目立つのはいやだから」と抜き続けていると、髪の毛が生えてこない状況に陥りかねません。
「若白髪を抜きすぎて薄毛が気になる」「白髪を目立たせないためにも髪の毛のボリュームアップを図りたい」という人は、まずは専門医に相談してみましょう。
専門医なら、薄毛についてはもちろん、若白髪のお悩みについてもよりよい治療法を提示してくれます。なかなか人に相談するのは勇気がいるものですが、オンライン診療なら自宅にいながら医師の診療を受けることが可能です。また、通院の手間もかかりません。
オンラインで受診できる総合医療アプリ・アイメッドなら、髪の悩みにも医師が真摯に対応してくれるでしょう。若いうちから髪の毛の悩みにしっかりと向き合い、十分な対策をするためにもぜひご検討ください。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
監修者
河村優子(かわむら・ゆうこ)
アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。
保有資格
- 日本抗加齢医学会専門医
- 日本麻酔科学会専門医
- 日本レーザー医学会認定医 ほか