血圧200超えは長生きできない?今からできる健康対策
2024/02/23
血圧が200を超えていて、心配です。
先日、血圧が200を超えていたので、
高血圧の治療が始まりました。
高血圧の人は他の病気になりやすいと聞いて心配です。
お薬以外で今すぐできる健康対策はありますか?
収縮期(上)の血圧が200を超えている方は
脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクが高くなると言われています。
生活習慣を見直すことで
血圧を下げる事が期待できます。
今から実践できる健康対策を一緒に学びましょう!
【Point】3行まとめ
- 高血圧の治療の第一歩は、生活習慣の改善
- 食事/運動が血圧の管理に効果的
- med.なら深夜23時までオンライン受診可能
血圧200超えは長生きできない!?症状は??
一般的に診察時の血圧が140 / 90mmHg以上で「高血圧」と診断されます。
(※自宅で測定して135 / 85mmHg以上でも診断される場合もあります。)
健康診断などで130 / 85mmHg以上は「血圧がやや高め」の状態です。高血圧ガイドライン2019より改変
〜更に詳しく〜
一般的に、高血圧は無症状であることが多いですが、他の病気が関係する場合には、「早朝の頭痛」「昼間の眠気」「めまい」「多尿」といった症状が出る場合があります。
血圧が200を超えて(正確には180 / 120mmHg以上)
非常に高い時は、高血圧緊急症と呼ばれ、
他の臓器に重篤な障害を及ぼす可能性があります。
「急に血圧が200を超えた」「胸痛や呼吸困難」
などの症状が出た場合は緊急を要するため、受診が必要となる場合もあります。
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高血圧治療の目的は、血圧の数値を下げることではなく、
高血圧による動脈硬化が原因となる脳血管障害・虚血性心疾患
の発症予防が目的です。
上の血圧を10mmHgまたは下の血圧を5mmHg
低下させると発症リスクは
脳卒中で約30-40%、心不全で約40%
減少することが明らかになっています。
高血圧治療の第一歩は、生活習慣の改善から始めることが基本ですが、
様々な病気のリスクが高かったり、急に血圧が200を超えるなど急を要する場合は、
お薬での治療が必要になることも少なくありません。
まずは、診察による鑑別が重要となります。
生活習慣の改善方法を紹介!
高血圧の治療の第一歩は、生活習慣の改善です。
生活習慣の改善は、高血圧と診断された方だけではなく、
正常な血圧よりも高いすべての方々に推奨されてます。
生活習慣の改善は降圧効果だけではなく
お薬の降圧効果を相乗して高めると言われています。
また、健康対策を行うことで高血圧だけではなく、
高コレステロールや糖尿病の予防や改善にも繋がります。
食べ物での注意点
=FOOD=
現代の日本人の食塩平均摂取量は
男性1日10.9g女性1日9.3gです。
目標は、1日6gです。
野菜や果物を取り入れたり、調理方法や食事を工夫
することで少しずつでも減らすことはできます。
-
減塩(1日6g未満)
-
野菜や果物の積極的摂取
-
魚(魚油)などの
不飽和脂肪酸の摂取
重篤な腎障障害の方(高カリウム血症をきたす可能性があるため)
肥満症や糖尿病七度のエネルギー制限が必要な方(果物の果糖が問題になるため)高血圧ガイドライン2019より改変
調味料の塩分の多さは、
塩>醤油>味噌>ソース>ケチャップ
の順で多くなっていきます。
調理する際には、できるだけ小さなスプーンを
使うと結果的に調味料の使用量を減らすことができます。
素材の味やだし汁、酢や胡椒、唐辛子などの
香料は食塩を含まないため血圧への影響はありません。
ただし、市販のだし汁には食塩が含まれているので注意しましょう。
摂取される食塩量は
塩分の濃度×食べる量
となります。
エネルギー摂取が多いほど、食塩摂取量が増えるので、
減塩のためにエネルギー制限も行うとより良いです。
野菜と果物とカリウムと
カリウムを含む物があります。
カリウムは、食塩を構成する
ナトリウムと拮抗して
血圧の上昇を抑える効果が期待できます。
-
バナナ[ドライ]
(1300mg/100gあたり) -
ほうれん草[ゆで]
(490mg/100gあたり) -
マンゴー[ドライ]
(1100mg/100gあたり) -
ブロッコリー[焼き]
(820mg/100gあたり)
〜更に詳しく〜
カリウムが多い野菜には、ほうれん草やブロッコリー、
果物にはバナナやマンゴーが挙げられます。
カリウム含有量は、調理法や摂取方法によっても変わり、
生大根は100gでカリウム400mgですが
切り干し大根として調理すると、
100gで3500mgのカリウムを摂取することができます。
〜注意点〜
カリウムを多く摂取することは、
良いことですが健康にいいからと言って大量に食べると
カロリーも増えてしまいます。
食べすぎない程度に日々の食事に取り入れていきましょう。※血圧が気になる方へお勧め調理法の記事も掲載予定です。
また、魚油と呼ばれる不飽和脂肪酸には降圧効果が認められています。
1週間のうち1日でもお魚を食べるように意識してみませんか?
運動と嗜好品での注意点
=SP&Liquor=
血圧を上げないように生活するには、
運動や禁煙、節酒も非常に重要です。
お酒は純粋なアルコール量で、
男性1日20-30ml以下、
女性1日10-20ml以下で楽しむようにしましょう。
-
ビール(Alc5%)
中びん1本 500ml -
日本酒(Alc15%)
1合 180ml -
ウイスキー(Alc43%)
ダブル1杯 60ml -
焼酎(Alc25%)
0.6合 110ml
毎日の運動も血圧を下げる効果があり、高血圧を改善すると言われています。
血圧を上げないための運動としては以下のような種類・時間が推奨されています。
-
ウォーキング
スロージョギング
ランニングのような有酸素運動 -
1日で合計40分以上
(できれば毎日)
ただし、治療の状況によっては
運動が推奨されない場合もあるので、かかりつけ医師へ相談しましょう。
しっかりと血圧を測り、医師と相談しながら
無理のない範囲で毎日の運動を継続していきましょう。
10年後も健康で暮らすために
食事や運動習慣の見直しは、高血圧だけではなく
高尿酸血症や高コレステロール血症などの予防にも繋がります。
毎日気をつけて生活していても、
その他の病気でいきなり血圧が上がることは稀ではありません。
自宅での毎日の血圧測定のほか、定期的な受診が大切です。
監修:株式会社アイメッド 薬剤師 竹内友花
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風邪引きの方や血圧管理に不安を抱える方は、
早めに専門家に相談し、適切な対策を講じることが大切です。
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