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頭頂部の薄毛の原因は?自宅でできる予防と対策

頭頂部の薄毛の原因は?自宅でできる予防と対策

ふと鏡を見ると、髪の毛のボリュームが減ってきたと感じる人も多いのではないでしょうか。枕元の抜け毛の量や、シャンプーのときに抜けた髪が気になり始めると、何度も鏡を見てしまいますよね。そんな薄毛の中でも、特に頭頂部はアレンジでカモフラージュすることが難しく、見た目のボリュームにも大きな影響を与えるため、どうにか対策したいところ。この記事では、頭頂部の薄毛を引き起こす原因と、自宅でできる対策方法についてご紹介します。

頭頂部の薄毛を引き起こす原因は?

頭頂部の薄毛を引き起こす原因は?

頭頂部の薄毛の原因として、男性型脱毛症(AGA)による影響が考えられます。AGAによって引き起こされる薄毛は、頭頂部が薄くなるO字型、額の生え際が後退していくU字型、左右のこめかみ部分から薄毛が進行するM字型の3種類、もしくはこれらが混合して引き起こることが特徴です。AGAになると、毛髪の成長に悪影響が生じ、髪が太くなる前に抜け落ちることで薄毛が進行します。

また、生活習慣の乱れも頭頂部の薄毛を引き起こす原因の一つです。髪の毛や頭皮を健康に保つためには、栄養バランスの取れた食事が大切になります。脂質や油分の多い食生活ばかり送っていると、薄毛の進行に影響を及ぼす可能性が高まるでしょう。また、睡眠不足や過度なストレスも髪や頭皮の健康の妨げとなる恐れもあるのです。

頭頂部の薄毛を見分ける方法は?

頭頂部の薄毛が気になる方は、つむじを確認しましょう。本来、つむじはきれいな渦の形をしており、隙間が少なくなっています。ただ、薄毛が進行することで、つむじの面積が広がり、渦の形が乱れてしまいます。また、髪の毛の細さにも注目してください。AGAや生活習慣によって薄毛が進行していると、髪の毛に栄養が行き届きにくくなり、髪の毛が健康に成長できず、細い髪の毛が多くなります。頭頂部とほかの部分の髪の太さを比べて、細かったり柔らかかったりする場合には薄毛が進行している可能性があるでしょう。

髪の毛のヘアサイクル

髪は成長期、退行期、休止期のヘアサイクルをめぐっています。また、成長期は発毛が始まる段階の早期成長期、毛幹が太くなっていく中期成長期、髪が最も成長した状態の後期成長期の3つに分類されます。ただ、男性ホルモンやストレスの影響により、早期成長期において毛包が充分に成長しないまま後期成長期に進んでしまうと、髪の毛が細くなり、薄毛が進行してしまうのです。

成長期は3〜7年ほど続き、成長スピードが少しずつ緩やかになると、毛球が小さくなる退行期を経て、毛乳頭の活動が停止する休止期へと移行します。そして、髪の毛が新しく生え変わり、古い髪は押し上げられるように抜けていくのです。ただ、頭皮が健康に保てていないと成長期が短くなり、髪が成長しきる前に抜けてしまいます。

男性ホルモンがもたらす作用

男性型脱毛症は、男性ホルモンによる影響が原因と考えられています。男性ホルモンの一種であるテストステロンが5α-還元酵素によってジヒドロテストステロンに変化します。このジヒドロテストステロンが、細胞内にある男性ホルモンの受容体と結合することで、脱毛の原因となる物質が生成されるのです。

また、男性ホルモン受容体はおでこや頭頂部に集中している一方で、側頭部にはほとんどありません。そのため、頭頂部に比べて側頭部は薄毛が進行しづらいのです。薄毛が進行しても、側頭部だけ髪の毛がしっかり残っている人が多いのもこのためです。

そして、AGAは遺伝による影響を受けるといわれています。ジヒドロテストステロンの影響を受ける男性ホルモン受容体ですが、人によって影響の受けやすさが異なります。この違いの要因が遺伝と考えられているのです。ただ、親族が薄毛だからといって必ずしも薄毛になるというわけではありませんし、正しく予防や対策することで改善することも可能です。

頭頂部の薄毛予防と5つの対策

頭頂部の薄毛予防と5つの対策

頭頂部の薄毛に悩んでいる方の中には、どうにもならないとあきらめている方もいるかもしれません。しかし、日々の生活を見直し、正しい対策を行うことで症状を抑えられる可能性が高まるでしょう。ここでは、生活の中で行える薄毛予防と対策方法について5つご紹介します。

生活習慣の見直し

栄養が不足していると、髪や頭皮の健康を保つことが難しくなります。毎日の食事を栄養バランスの取れたメニューに変えていきましょう。特に、次の栄養素は意識して取り入れましょう。

  • タンパク質
     髪の毛の主成分。毎日60gを目安に摂取しましょう。
     例:肉、青魚、卵、乳製品など
  • 亜鉛
     髪の毛の材料となるケラチンを合成します。毎日10mgを目安に摂取しましょう。
     例:レバー、肉、チーズ、魚介類

食生活の見直しに加えて、十分に睡眠を取ることも大切です。特に、22〜2時のゴールデンタイムを含めて6時間以上は少なくとも確保しましょう。夜勤などで睡眠時間が不規則になる場合は、休みの日だけでもゴールデンタイムの睡眠をしっかり確保してください。

また、生活の中でストレスをため込んでしまうと、血流の低下につながり、髪の健康が阻害されます。しっかりと睡眠を確保し、ランニングやジョギングなど有酸素運動を取り入れて、ストレスを上手に発散させましょう。

ストレス発散のためにお酒を飲んだり、タバコを吸ったりする方もいるかもしれませんが、過度な摂取は髪に悪影響を及ぼします。ただ、急に止めることもストレスに感じるかと思うので、「休肝日をつくる」「吸う本数を減らしてみる」など、少し抑えてみるところから始めましょう。

正しいシャンプーを行う

頭皮の環境を整えるうえでシャンプーをすることは大切ですが、方法を間違えていると頭皮にダメージを与えることも。特に、強い力でゴシゴシと洗ってしまっていたり、爪を立てたりしている場合は要注意です。

〈正しいシャンプーのやり方〉

  1. 髪全体をしっかりと濡らして、シャンプーが泡立ちやすいようにする
  2. シャンプーを手のひらに広げる
  3. マッサージするように、頭皮全体にシャンプーを行きわたらせる
  4. 洗い残しがないように、シャンプーを流す

頭皮を傷つけないように、指の腹でシャンプーをなじませましょう。また、耳の後ろや生え際は洗い忘れやすい部分ですので、意識して洗髪するようにしてください。洗い残しがあるとシャンプーと一緒に汚れが頭皮に付いたままになるため、しっかりと洗い流しましょう。

頭皮マッサージを行う

頭皮の血流を良くするためには、マッサージが有効です。血流が悪いと、せっかく摂取した栄養素が髪に届きづらくなるため、日ごろからマッサージをして血流を促進しましょう。

〈頭皮マッサージのやり方〉

  1. 耳をつまみ、やさしく上下にひっぱる
  2. 耳の上から頭頂部にかけて、親指以外の4本の指でほぐしていく
  3. おでこの生え際から頭頂部にかけて、親指以外の4本の指でほぐしていく
  4. 襟足から頭頂部にかけて、親指以外の4本の指でほぐしていく
  5. 襟足の生え際を親指でじんわり刺激する

マッサージは、血行促進に加えリラックス効果も得られます。日ごろの生活を解消させるためにも、頭皮マッサージを定期的に行いましょう。

育毛剤を使う

育毛剤には血行促進や、頭皮に栄養を届ける役割があります。そのため、生活習慣を見直すこととあわせて、育毛剤を使用することがおすすめです。ただ、育毛剤はあくまでも今ある髪の毛を育てて、抜け毛を防ぐもので、発毛効果は含まれていません。そのため、抜け毛が気になり始めた段階で、予防のために使用しましょう。

医薬部外品である育毛剤は、薬局や通販で購入できます。薄毛で悩んでいるのであれば、一度試してみましょう。薄毛が進行すると、改善するまでにその分時間がかかってしまうので、できるだけ早めに利用することがおすすめです。

薄毛治療に通う

より効果的に対策をしたい場合は、薄毛治療に通うことがおすすめです。薄毛が進行している場合、個人での対策だと改善が難しいので、一度クリニックで相談してみましょう。AGAの治療では、内服薬のプロベシアと外用薬のミノキシジルが有名です。プロペシアは、抜け毛の原因となるジヒドロテストステロンを減少させヘアサイクルを整える働きがあります。

また、ミノキシジルは血管を拡張する働きがあり、頭皮の血行を促進します。生活習慣を見直しても改善されないという場合は、薄毛治療を検討しましょう。

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頭頂部の薄毛は、AGAや生活習慣の乱れによって引き起こされるといわれています。食生活を見直したり、睡眠時間をしっかり確保したりと、毎日の生活を規則正しくするところから対策しましょう。ただ、生活の見直しや頭皮マッサージを試しても、なかなか改善が見られないこともあるかもしれません。そんなときは、アイメッドのオンライン診療がおすすめです。薄毛に悩んでいても、恥ずかしさから病院やクリニックに通えない人も中にはいると思いますが、オンライン診察であればその心配もありません。病院やクリニックに行く時間が取れないという方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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監修者

河村優子(かわむら・ゆうこ)

河村優子(かわむら・ゆうこ)

アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。

保有資格

  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本麻酔科学会専門医
  • 日本レーザー医学会認定医 ほか
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