子どもは何歳から脱毛できる?始められる年齢と脱毛するときの注意点
2020/3/10
子どもが脱毛を希望している際には、まず脱毛を受けられる年齢を確認しましょう。また、子どもの脱毛には、さまざまな注意点があります。脱毛できる年齢や注意点などを把握して、トラブルを未然に防ぎましょう。ここでは、子どもは何歳から脱毛できるのか、始められる年齢と脱毛するときの注意点をご紹介します。
子どもは何歳から脱毛できるのか
脱毛できる年齢には、具体的なルールが定められていません。6歳から脱毛できるクリニックやサロンもあります。しかし、脱毛を受けるのは、ホルモンバランスが安定する16歳ごろからがおすすめです。
これは、ホルモンバランスが安定していない時期は、肌の調子が乱れやすく、脱毛による肌荒れのリスクが高いためです。また、スポーツやレジャーで日常的に日焼けしている子どももいるでしょう。日焼けした肌にレーザーを照射すると、やけどを負うリスクが高いため、基本的に脱毛を受けられません。
また、日焼けした肌は乾燥しており、肌トラブルが起こりやすい点にも注意が必要です。肌トラブルが起きている肌には、レーザーを照射できません。出力を落として照射することは可能ですが、脱毛完了までに時間がかかります。
子どもが自己処理をすることのリスク
子どもがムダ毛を自己処理することには、次のリスクがあります。
肌を傷つける恐れがある
子どもは大人と比べて肌がデリケートなため、正しい方法で自己処理をしても肌が傷つく恐れがあります。後から脱毛をしようにも、傷のあるところには照射できないため、治るまで待たなければなりません。また、肌が傷つくと、ムダ毛が生えていること以上にストレスを感じる可能性もあるでしょう。
肌の乾燥や埋没毛が起こる
デリケートな肌にカミソリやシェーバーをあてると、肌のうるおいを保つ角質が削り落とされます。その結果、肌が乾燥してカサつきや粉ふきなどの症状が現れる可能性があるのです。また、毛抜きでムダ毛を抜くと、毛穴が閉じて新たに生える毛が埋もれてしまい、埋没毛になる場合があります。黒いぽつぽつとした見た目のため、悩みの原因になるかもしれません。
このようなトラブルを防ぐために、クリームやジェルなどの円滑剤を使用して、カミソリやシェーバーで処理することが大切です。子どもは、正しく自己処理をしても肌トラブルが起こるリスクが高いため、脱毛も選択肢に入るでしょう。
自己処理のときは保湿ケアが必須
自己処理をした後は、必ず保湿ケアをしましょう。角質が削り落とされることで肌が乾燥するため、水分と油分を補うことが大切です。化粧水や美容液で水分を補給し、乳液やクリームで油分を補ってください。
自己処理後は日焼けを避ける
自己処理をした肌は敏感なため、日焼けに注意しましょう。肌がダメージを受けて乾燥する恐れがあります。日焼け止めクリームを塗ったり、つばの広い帽子やアームカバーを着用したりしましょう。
サロンやクリニックで脱毛を受ければ自己処理をせずに済む
サロンやクリニックで脱毛を受けると、ムダ毛が生える量を減らせるため、自己処理の頻度を減らすことが可能です。ただし、サロンの光脱毛では、発毛組織にダメージを与えることはできても、完全には破壊できません。
クリニックの医療レーザー脱毛なら、発毛組織を破壊することで、より高い効果が期待できます。光脱毛と比べて、短期間で脱毛できるところもメリットでしょう。また、クリニックは医療機関のため、アフターケアに薬を使用したり、照射時の痛みを軽減する麻酔クリームを塗ったりできます。肌が弱い子どもだからこそ、クリニックの医療レーザー脱毛がおすすめです。
子どもがサロン・クリニックで脱毛する際の注意点
子どもがサロンやクリニックで脱毛を受ける場合は、次のことに注意が必要です。
保護者の同意が必要
未成年が脱毛を受ける場合は、保護者の同意が必要です。保護者の署名や捺印などをした同意書を提出しなければなりません。ただ、カウンセリングは、子どもだけで受けることが可能です。また、親の許可を得ずに署名や捺印をしていないか確認するために、保護者に電話確認が入る場合があります。
ホルモンバランスが安定してから受ける
脱毛は、ホルモンバランスが安定してから受けたほうがいいでしょう。第二次性徴が起きていない時期は、ホルモンバランスが不安定なため、肌へのダメージが懸念されます。また、細胞の活動が活発なため、脱毛を受けても再びムダ毛が生えてくる可能性もあるでしょう。肌への負担が大きいだけではなく、再照射が必要になる可能性もあるため、第二次性徴が終わる約16歳以降に受けることが賢明です。
子どもが脱毛するならクリニックの医療レーザー脱毛がおすすめ!
子どもが脱毛するなら、医療レーザー脱毛をおすすめします。高出力のレーザーを使用しますが、肌の状態に応じて出力を調整できます。また、麻酔クリームで痛みを軽減したり、薬で炎症を抑えたりするなど、肌への負担を抑えることも可能です。子どもの肌は、どうしても脱毛時に負担がかかりやすいため、適切な対処が可能なクリニックで脱毛を受けましょう。
監修者
河村優子(かわむら・ゆうこ)
アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。
保有資格
- 日本抗加齢医学会専門医
- 日本麻酔科学会専門医
- 日本レーザー医学会認定医ほか