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医療脱毛には麻酔を使える!麻酔の種類と痛みの軽減方法

医療脱毛には麻酔を使える!麻酔の種類と痛みの軽減方法

医療脱毛の施術時には、個人差はあるものの、どうしても痛みを感じてしまう人が多いのが一般的です。施術範囲が広いと、毎回の施術のたびに痛みが嫌で気持ちが沈む方が多いかもしれません。しかし、医療脱毛の場合は麻酔を使用できるため、強い痛みを感じることなく施術を受けられるのです。

麻酔には、いくつかの種類があり、それぞれに特徴が異なります。ここでは、医療脱毛の痛みの程度や原因、麻酔の種類や痛みの軽減方法について詳しくご紹介します。

脱毛の痛みの原因と痛みを感じやすい部位

脱毛の痛みの原因と痛みを感じやすい部位

まずは、脱毛時の痛みの原因や程度、痛みを感じやすい部位について詳しく見ていきましょう。

脱毛時の痛みの強さと原因

施術時は、個人差はあるものの、一般的に輪ゴムで弾かれた程度の痛みを感じるといわれています。医療レーザー脱毛や光脱毛では、毛のメラニンに反応するレーザーを照射し、毛根のメラニンに反応して発生した熱によって周辺の発毛組織にダメージを与えるのです。この熱が発生したときに、輪ゴムで弾かれたような痛みを感じます。

・美容脱毛よりも医療脱毛のほうが痛みを感じやすい

脱毛では、光脱毛器による美容脱毛よりも、医療レーザーによる医療脱毛のほうが痛みを感じやすい傾向があります。なぜなら、光脱毛器よりも医療レーザーのほうがエネルギーが高いためです。光脱毛では、発毛組織にダメージを与えることしかできません。一方、医療レーザー脱毛では発毛組織を破壊することで永久脱毛が可能です。

このように、美容脱毛よりも医療脱毛のほうが高い効果を期待できます。しかし、美容脱毛よりも強い痛みを感じる点はデメリットです。

照射時に痛みを感じやすい部位

照射時に痛みを感じやすいのは、次の部位です。

・VIO

脚の付け根や、お腹の下のトライアングル部を指すVライン、膣の両サイドのIライン、肛門周りのOラインをあわせてVIOといいます。VIOは、デリケートゾーンとも呼ばれるように、他の部位と比べて敏感なことが特徴です。また、毛が太くて濃いため、レーザーが強く反応することで強い痛みを感じます。

・ワキ

ワキの毛は、VIOと同じく太くて濃いため、照射時の痛みが強い傾向があります。ワキは、比較的安く脱毛できるため人気の部位ですが、痛みの問題があることを覚えておきましょう。

・ヒゲ

ヒゲも太くて濃いため、照射時に強い痛みを感じる傾向があります。フェイスラインや頬など、広範囲の施術を行う場合は、痛みの悩みが大きくなるでしょう。

医療脱毛の痛みに対処できる麻酔とは

医療脱毛の痛みに対処できる麻酔とは

医療脱毛は、美容脱毛と比べて痛みが強い傾向があります。痛みに弱い方は、麻酔の使用を検討してみてください。麻酔は医療機関でしか扱えないため、サロンなどで行われる美容脱毛には使用できません。

医療脱毛で麻酔を使うことで、美容脱毛よりも少ない痛みで施術を受けられる可能性もあります。数種類ある麻酔の中から、自分に合った方法を選びましょう。それでは、医療脱毛のときに受けられる麻酔の種類をご紹介します。

・笑気麻酔

笑気麻酔は、特殊な機械で麻酔のガスを吸入する仕組みです。身体の中に麻酔の成分が取り込まれ、お酒に酔ったときのような感覚になります。痛みに対する不安が軽減されると同時に、照射時の痛みも和らぎます。

成分は、亜酸化窒素と酸素で、ほとんど副作用はありません。笑気麻酔の事故防止のために、低濃度から様子を見ながら少しずつ濃度を調節したり、施術中も常に患者の状態を見ながらコミュニケーションをとったりしているクリニックを選びましょう。

・麻酔クリーム

麻酔クリームとは、塗るタイプの麻酔薬です。施術の30分前に照射部位に麻酔クリームを塗ります。塗るだけで照射時の痛みを軽減できるため、最も手軽な方法といえるでしょう。ただし、麻酔クリームに含まれる成分に対してアレルギーを持っていると、アレルギー反応が起こる可能性があります。

これまでに、麻酔でアレルギー反応が起きたことがある場合は、医師にその旨を伝えましょう。

・麻酔テープ

麻酔テープとは、麻酔の成分が含まれたテープです。照射部位に麻酔テープを貼ることで、照射時の痛みを軽減できます。ただし、含まれている成分量が少ないため、麻酔の効果も低いことに注意が必要です。痛みに弱い方は、他の麻酔を採用しているクリニックを選ぶとよいでしょう。

・静脈麻酔

静脈麻酔は、鎮静剤を点滴で体内に取り込むことで鎮静作用をもたらす麻酔です。意識が薄れている間に脱毛が終わるため、不安は感じにくい事が多いでしょう。ただし、施術を受ける数時間前から食事をとれなかったり、当日の車の運転を制限されたりと、いくつかのデメリットがあります。静脈麻酔は、少なからず生活に影響があるため、最終手段にすることが大切です。

多くのクリニックが導入しているのは、麻酔クリームと笑気麻酔です。不安が強く、痛みに極端に弱い方は、笑気麻酔と麻酔クリームを併用するのもよいでしょう。クリニックによって採用している麻酔が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

脱毛時の痛みを軽減する方法

脱毛時の痛みを軽減する方法

脱毛時の痛みを軽減する方法は、麻酔だけではありません。自分で脱毛時の痛みを軽減することも可能です。自分でできる脱毛時の痛みを軽減する方法について、自宅でのケアから施術を受けるタイミングまで詳しく見ていきましょう。

・保湿ケアで肌の健康を保つ

保湿ケアには、肌の水分と油分のバランスを整えてバリア機能をサポートする役割があります。保湿ケアで肌の健康を保つことで、施術による肌へのダメージを抑えることが可能です。反対に、バリア機能が低下しているところにレーザーを照射すると、より一層強い痛みを感じる恐れがあります。

メイク前の洗顔後や入浴後など、肌を清潔にしたうえで保湿ケアをしましょう。顔は保湿ケアをしても、身体は特に何もケアしていない方が多いかもしれません。ナイロンのタオルで身体をゴシゴシと洗ったり、紫外線対策をせずに炎天下の中へ出かけたりしていると、肌が乾燥してしまいます。ボディ用の化粧水や乳液などで丁寧に保湿しましょう。

・照射出力を抑える

痛みに弱いことを伝えて、照射出力を下げてもらうのも1つの方法です。ただし、照射出力が低すぎると脱毛効果を十分に得られなくなります。必要な施術回数が1~2回程度増える可能性があることを覚えておきましょう。まずは、テスト照射を受けて「痛みがどの程度のものか」について確認してみてください。

・紫外線対策を徹底する

日焼けしたところに照射すると、ヤケドする恐れがあります。レーザーが反応するのは、メラニン色素ですが、実は日焼けによる着色もメラニン色素によるものなのです。そのため、レーザーを照射すると、毛だけではなく日焼けしたところにまで反応して、熱による痛みを感じます。

日焼けがあれば即照射できないわけではなく、程度次第で施術の可否を決めているクリニックが多いでしょう。日ごろから紫外線対策を徹底して、日焼けを未然に防ぎましょう。紫外線対策の方法には、日焼け止めや日傘、帽子、サングラス、アームカバー、UVカットの衣類などがあります。できるかぎりすべての対策を実践して、紫外線を徹底的に対策しましょう。

・生理前と生理中の施術を避ける

生理前は、ホルモンバランスが崩れがちなことで、肌トラブルが起こりやすくなっています。そのため、施術時の痛みや施術後の赤みなども強くなるのです。また、施術中に頭痛や腹痛などの体調不良が起こる可能性もあるため、避けたほうがよいでしょう。

肌トラブルが起こりやすい以上は、やはり生理前や生理中の施術は避けたほうが無難でしょう。予約日に生理がきた場合は、その旨をサロンやクリニックに相談して施術するかどうかを決めることが賢明です。

医療脱毛の痛みは麻酔クリームや笑気麻酔で対処しよう

医療脱毛の痛みは麻酔クリームや笑気麻酔で対処しよう

医療脱毛の痛みが心配な方は、麻酔クリームや笑気麻酔で対処してください。それでも痛みに耐えられない場合は、照射の出力を落としてもらいましょう。そのほか、健康な肌を保つために保湿ケアを徹底したり、日焼けを防ぐために紫外線対策をしたりすることも大切です。

生理前や生理中の施術を避けることも、痛みの対策といえます。あらゆる面で照射時の痛みを軽減して、快適に施術を受けましょう。

監修者

河村優子(かわむら・ゆうこ)

河村優子(かわむら・ゆうこ)

アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。

保有資格

  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本麻酔科学会専門医
  • 日本レーザー医学会認定医ほか
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