ダイエットのお供にはお茶がおすすめ!効果とおすすめのお茶を紹介
2020/6/11
お茶をダイエットに取り入れることで、ダイエット効果を高められる可能性があります。効率よくダイエットしたいときは、お茶を意識的に飲むようにしましょう。ただし、カフェインを多く含むお茶を飲むときは、飲む量に注意が必要です。ここでは、効率のいいダイエットに役立つお茶について詳しくご紹介します。
お茶に期待できるダイエット効果
お茶には、さまざまなダイエット効果が期待できます。ただし、お茶を飲むだけで痩せたり健康になったりするわけではありません。お茶に期待できる効果について詳しくみていきましょう。
・身体が温まることで代謝が上がる
温かいお茶を飲むことで、一時的に身体が温まります。身体が温まると血流が促され、一時的に代謝がアップします。ただ、代謝がキープされるわけではないため、毎日温かいお茶を飲んで身体を温めることが大切です。
・血糖値の上昇をゆるやかにする
血糖値が高い状態が続くと、余った糖質が中性脂肪に変わって身体に蓄積されます。お茶には、血糖値の上昇をゆるやかにする成分が含まれていますが、血糖値の上昇がゆるやかになると、インシュリンの働きによって血糖値が元の値に戻りやすくなるため、結果的に太りにくくなるのです。
・便秘対策
ダイエット中は、食事量を減らすことで便通が悪くなる場合がありますが、食物繊維が豊富に含まれているお茶を飲むことで、ダイエット中の便秘対策ができます。便秘が長く続くとストレスがたまり、ダイエットのモチベーションが低下しがちですが、お茶を意識的に飲むことで便秘が起こりにくくなり、快適にダイエットできるようになります。
・脂肪を分解できる
脂肪分解効果が認められたトクホのお茶を飲むことで、ダイエット効果が高まります。ただし、脂肪分解効果が認められていても、飲むだけで痩せるわけではありません。どれだけ脂肪を分解できても、普段の食事で糖質や脂質を摂り過ぎていると太ってしまいます。あくまでも、ダイエットのサポート程度として飲むことが大切です。
・カロリーが低い
お茶は、カロリーが低いため、ダイエットに悪影響が及びません。ジュースやコーラなどをお茶に置き換えられれば、総カロリーを大きく減らせるでしょう。
ダイエットに向いているお茶6選
お茶といっても、さまざまな種類があります。その中でもダイエットに向いているお茶を6つご紹介します。
・1.ミネラルが豊富に含まれているルイボスティー
ルイボスティーには、ミネラルが豊富に含まれています。特に、ダイエット効果が期待できるマグネシウムが多く含まれているため、ダイエット中は意識的に飲むことが大切です。マグネシウムは、脂質や糖質からエネルギーを生み出すための代謝に必要な酵素の働きをサポートします。
・2.カテキンが多く含まれる緑茶
お茶に多く含まれるカテキンには、糖質の吸収をゆるやかにする働きがあります。血糖値の上昇がゆるやかになることで、インシュリンによって血糖値が元に戻りやすくなるため、肥満の防止に役立つのです。
・3.栄養豊富なプーアル茶
プーアル茶には、ビタミンB1やビタミンB2、カリウム、マグネシウムなどのビタミンやミネラルが豊富に含まれています。エネルギーの代謝が促されることで、ダイエット効果が期待できるでしょう。さらに、脂質の分解に関わるリパーゼ酵素も含まれています。
・4.ごぼう茶
ごぼう茶には、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には、糖質の吸収をゆるやかにする働きがあるため、ダイエットに役立ちます。さらに、便通の改善にも役立つためダイエット中におすすめです。
・5.杜仲茶(とちゅうちゃ)
杜仲茶(とちゅうちゃ)には、脂質の代謝を促すといわれているアスペルロシドが含まれています。内臓脂肪を減らす効果も期待できるため、ダイエット中の飲み物としておすすめです。
・6.ウーロン茶
ウーロン茶には、脂質の分解を促す成分が含まれています。シンプルな味わいのため、他のお茶と比べて飲みやすいのではないでしょうか。コンビニでも購入できるのは大きなメリットです。
ダイエットへのお茶の取り入れ方
ダイエットにお茶を取り入れるときは、お茶の温度や飲む量、頻度などに注意が必要です。次のように取り入れましょう。
・おすすめの温度
ダイエットにお茶を取り入れるときは、温かくて飲みやすい温度がおすすめです。冷たいお茶は身体を冷やすことで代謝を低下させるため、ダイエット中は避けたほうがいいでしょう。温かいお茶を飲むことで代謝が上がり、ダイエット効果を得られます。
熱すぎるお茶は、口の中がやけどしてしまうので注意しましょう。また、外出先で温かいお茶を飲みたいときは、保温できる水筒に入れることをおすすめします。冷たいお茶しかない場合は、耐熱容器に入れて電子レンジで加熱しましょう。500Wで1分30秒程度かけて、後は10~20秒ずつ追加して適度な温度になるまで温めてください。
・お茶を飲む量と頻度
お茶は、水分に変わりがないため、飲みすぎると身体がむくんだり体重が増えたりします。そのため、普段の水分補給とあわせて適切な量を飲むことが大切です。水分の摂取量は、食事から約1,000ml、飲み物から1,000~1,100mlが必要といわれています。
また、一度に多量の水分をとると、余分な水分が排せつされてしまうため、1杯200mlのお茶を1日5回飲みましょう。起床時と就寝前、1日3回の食事のときに飲むことをおすすめします。
・カフェインのとりすぎに注意
カフェインをとりすぎると、心拍数の増加や興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの症状が現れる恐れがあります。緑茶には、カフェインが豊富に含まれているため、飲みすぎに注意しましょう。緑茶を1日に何杯も飲むのではなく、他のお茶と組み合わせて飲むことが大切です。
お茶をダイエットに取り入れるときのポイント
お茶をダイエットに取り入れるときは、次のポイントを押さえましょう。
・適度に飲む
お茶は、1日1リットルを目安に飲みましょう。他に水やジュースなどを飲むときも、合計1リットル程度を目安とします。ただし、運動で汗をかいたときは、それだけ多く水分をとる必要があります。
また、汗をかくとミネラルが失われるため、ミネラルが豊富に含まれているお茶を飲むことが大切です。ただ、スポーツドリンクと比べると、汗をかいたときに失われる栄養を補えません。そのため、激しい運動で汗を多量にかいたときは、お茶よりもスポーツドリンクを飲んだほうがいいでしょう。
・運動習慣と食事の見直しは必須
ダイエットには、運動習慣と食事の見直しが欠かせません。運動習慣によって消費カロリーを増やすと共に、食事の見直しで摂取カロリーを抑えましょう。ただし、摂取カロリーを抑えすぎると代謝が低下したりダイエットのモチベーションを保てなくなったりします。
糖質や脂質、ビタミンやミネラル、食物繊維などをバランスよくとりましょう。また、1日3食規則正しく食べることも必要です。食事を抜くと、エネルギーが消費されにくくなり、次回の食事で必要以上に栄養を吸収してしまいます。規則正しい食事と適度な運動習慣に加えて、お茶を適度に飲むことで効率的に痩せられるでしょう。
お茶を適度に取り入れながら無理のないダイエットを続けよう!
お茶には、脂質の分解を促したり血糖値の上昇をゆるやかにしたりする働きがあります。普段、ジュースや炭酸飲料などで水分補給をしている場合は、お茶に変更してはいかがでしょうか。普段の飲み物をお茶に変えると、カロリーの摂取量が少なくなるため、それだけでもダイエット効果を得られます。併せて、食生活の見直しや適度な運動習慣なども身につけていきましょう。
このように、なにかとよい面のあるお茶ですが、劇的に痩せられるかというと、効果は緩やかに表れるようです。ダイエットのモチベーションを持続するためにも早めの効果を感じたいという方もいるかもしれません。
そうした場合は、クリニックでメディカルダイエットを受けてみてはいかがでしょうか。メディカルダイエットとは、医師の管理のもと、内服薬や注射、医療機器などを用いて、無理せず行える治療方法です。
効率よいダイエットをしたいと考える場合はクリニックのメディカルダイエットを検討してみてはいかがでしょうか。
監修者
河村優子(かわむら・ゆうこ)
アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。
保有資格
- 日本抗加齢医学会専門医
- 日本麻酔科学会専門医
- 日本レーザー医学会認定医ほか