ダイエット中におすすめの飲み物とは?ダイエット効果と飲み方のポイント
2020/6/11
ダイエット中には、ダイエットに役立つ飲み物を飲むことが大切です。飲み物を工夫して飲むことで、ダイエットの効率が上がるでしょう。反対に、太りやすい飲み物もあるため、選び方に注意が必要です。ここでは、ダイエットにおすすめの飲み物と期待できる効果、飲み方のポイントなどを詳しくご紹介します。
ダイエットでは水分補給が大切
ダイエットでは、水分補給を欠かさないことが大切です。ダイエットにおいて、水分補給が大切な理由と効果的な水分補給の方法を詳しくみていきましょう。
水分補給が大切な理由
水分補給がダイエットに大切な理由は次の通りです。
・むくみを解消できる
体内の水分が不足すると、身体が水分をため込むことでむくみやすくなります。身体のむくみは、ボディラインが崩れるだけではなく、倦怠感を感じる原因です。ダイエット中に、体調が悪くなるとモチベーションが低下して、ダイエットの失敗リスクが高まるでしょう。
・ダイエット中の水分不足を防げる
ダイエット中は、運動によって汗が失われたり食事量が減ったりすることで水分が不足しがちです。意識的に水分補給することで、ダイエット中の水分不足を防げるでしょう。身体から水分が失われると、血液の粘度が高まることで健康問題のリスクが高まります。
正しい水分補給の方法
正しい方法で水分補給をすることが大切です。次のポイントを押さえて、正しく水分補給をしましょう。
・常温の水かお茶を飲む
冷たい水やお茶を飲むと、身体が冷えてむくみやすくなります。また、代謝が低下することでダイエットにも悪影響が及ぶでしょう。そのため、常温の水かお茶を飲むことが大切です。また、温かいお茶を飲むと身体が温まり、代謝が高まることで痩せやすくなる可能性があります。
・こまめに水分をとる
一度に多量の水分をとると、余分な水分が排せつされてしまうため、こまめに水分補給しましょう。1日3回の食事と起床時、就寝前のほか、運動前と運動後にも水分を補給することが大切です。1日1,000mlは水分をとりましょう。
・適度な量を飲む
水を飲みすぎるとトイレが近くなったりします。多量に水分をとっても、ダイエット効果が高まるわけではないため、適度な量を飲みましょう。また、一度に多量の冷たい水分をとると身体が冷える恐れがあります。
・ジュースやコーラはなるべく避ける
糖質が多量に含まれているジュースやコーラを飲むと、体重の増加につながります。また、コーヒーを飲むときは砂糖を入れないことが大切です。糖質が多い飲み物を頻繁に飲むと、1日の摂取カロリーが大幅に増加します。
・起床後に水分をとる
起床後は、必ずコップ1杯の水分をとりましょう。就寝中は、身体をほとんど動かさないため、水分を消費しないと思っている方もいるのではないでしょうか。実は、寝ている間には汗をかくことで多量の水分が失われているのです。起床後は、1杯の水やお茶を飲むことを習慣づけましょう。
ダイエット中におすすめの飲み物
それでは、ダイエット中におすすめの飲み物をご紹介します。
・常温の水、白湯
白湯は、沸騰したお湯を冷ましたものです。常温の水と比べて温度が高いため、身体を温めたいときに飲みましょう。
※市販のミネラルウォーターにはカロリーや糖質が含まれている場合があります。
・ダイエット効果が期待できる緑茶
緑茶に含まれているカテキンには、糖質の吸収をゆるやかにする働きがあります。糖質の吸収がゆるやかになることで血糖値の急激な上昇を防げるでしょう。血糖値が急激に上昇すると、血糖値を元の状態まで戻らず、残った糖質が中性脂肪に変わって身体にため込まれてしまうため、カテキンにはダイエット効果があるのです。
・脂質の分解を促すウーロン茶
ウーロン茶には、血中TG上昇抑制効果や、便中の脂肪排せつ量を増加させる効果があることが分かっています。ウーロン茶を飲むだけで痩せられるわけではありませんが、継続的に飲むことで効果を実感できるかもしれません。コンビニやスーパーでも販売されており、手軽に購入できることもメリットです。
・お腹が膨れやすい炭酸水
炭酸水には、炭酸ガスが溶け込んでいます。炭酸水を飲むと、胃の中に炭酸ガスがたまるため、満腹感を得られるのです。食事前に炭酸水を飲むと、食べすぎを防げるでしょう。
・糖質が少ないトマトジュース
トマトジュースには、糖質がほとんど含まれていないため、味の濃い飲み物を飲みたいときにおすすめです。また、トマトに多く含まれるリコピンには、善玉コレステロールを増やす働きがあるといわれています。さらに、血圧が高めの人の血圧を下げるGABAが含まれているなど、健康を気づかう方におすすめです。
・脂質の代謝を調整するコーヒー
コーヒーには、脂質の代謝を調整する働きがあります。脂質が代謝されやすくなることで中性脂肪の燃焼効率が高まります。朝食や昼休憩のときなどに1杯のコーヒーを飲みましょう。ただし、砂糖を入れると摂取カロリーが増えるため、ブラックコーヒーをおすすめします。
ダイエット中は避けた方がいい飲み物
ダイエット中は、次の飲み物は避けることが大切です。
・糖質が多い清涼飲料水
人工甘味料や砂糖などが含まれた清涼飲料水は、カロリーが高いため避けたほうがいいでしょう。スポーツドリンクも清涼飲料水に分類されます。
・カフェインが多い飲み物
カフェインを摂取しすぎると、心拍数の増加や不安、興奮、不眠症など、さまざまな症状が現れる可能性があります。コーヒーにもカフェインが多く含まれているため、飲みすぎないことが大切です。1日2~4杯程度であれば問題ありません。
・お酒
ミネラルやビタミン、酵素はアルコールを分解するために使われます。そのため、お酒を飲むと代謝が落ち、太りやすくなってしまいます。また、一緒におつまみを食べることでカロリー過多になったり、おつまみの糖質や脂質が代謝されにくくなったります。
・飲みすぎやすいゼロカロリードリンク
カロリーゼロといえば、全くカロリーが含まれていないと思いがちですが、実は100mlあたり5kcal以下であればカロリーゼロを標ぼうできるのです。つまり、500mlで25kcal、1,000mlで50kcalになる飲み物もあります。
カロリーが全く含まれていないと思い、飲みすぎることがないようにしましょう。
ダイエット中の飲み物の選び方
ダイエット中の飲み物は、次のように選びましょう。
・カロリーがほとんど含まれていない
カロリーが多く含まれている飲み物は、気軽に飲めません。また、頻繁に飲むと血糖値が高い状態が続き、中性脂肪が蓄えられやすくなります。そのため、ローカロリーであることは必須条件です。
・甘味料不使用
糖質オフダイエットなどの流行で糖質がゼロの飲料も増えています。しかし、これらカロリーオフという飲料にはほぼ人工甘味料が使われています。人工甘味料は危険性も多く指摘されており、ダイエット目的で人工甘味料を使用した飲料を飲むことは避けた方がいいでしょう。人工甘味料不使用の飲料を飲むことをおすすめします。
・不足しやすい栄養をとれる
食物繊維や、ビタミンなど不足しやすい栄養をとれる飲み物を選びましょう。トクホの飲み物であれば、健康によい影響を与えられる成分が含まれています。栄養バランスのとれた食生活を心がけることで、自然に痩せ体質になります。もちろん、飲み物だけで栄養バランスを整えることは難しいため、食生活の見直しは欠かせません。
ダイエット中も水分補給は欠かさずに!飲み物は慎重に選ぼう
ダイエット中はむくみの解消や水分不足を防ぐためにも水分補給が大切です。常温で飲んだり、こまめに水分をとったりするなど、飲み方にも気を付けましょう。また、糖質が含まれている飲料を飲むと摂取カロリーが増えてしまうので、甘い飲料も避けた方が賢明です。お水や白湯、緑茶、砂糖なしのコーヒーなどがおすすめです。
ただ、ダイエットによい飲み物を飲むといっても、食事制限同様に長続きしないという人も多いでしょう。また、飲み物に気を付けるだけでは簡単に痩せることができないため、ストレスがたまるという人もいるかもしれません。そんな方に試してもらいたいのが、クリニックでのメディカルダイエットです。
メディカルダイエットとは、医師の管理のもと、内服薬や注射、医療機器などを用いて、無理せず行える治療方法です。
メディカルダイエットを行うことでダイエット効率が大きく高まる可能性があります。食事制限や運動の負担を大きく軽減できる場合もあるため、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
監修者
河村優子(かわむら・ゆうこ)
アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。
保有資格
- 日本抗加齢医学会専門医
- 日本麻酔科学会専門医
- 日本レーザー医学会認定医ほか