背中脱毛は何回で終わる?背中脱毛の回数や料金、メリットを解説
2020/6/29
脱毛に必要な施術回数は、部位によって若干異なります。脱毛効果には個人差がありますが、だいたい何回程度で背中の脱毛が完了するのか確認しておきましょう。必要な施術回数がわかれば、脱毛にかかる期間もわかります。ここでは、背中脱毛に必要な施術回数や料金などについて詳しくご紹介します。
背中脱毛に必要な回数は?
背中脱毛の効果を実感できる回数は、サロンとクリニックで異なります。サロンの光脱毛は医療レーザー脱毛と比べて低出力のため、必要な施術回数が多いことが特徴です。また、脱毛効果があるのは成長期の毛に限られるため、医療レーザー脱毛であっても複数回の施術を受けなければ十分な脱毛効果を得られません。
脱毛効果のある成長期の毛は、全体の中でも一部のため、複数回の施術を受ける必要があります。それでは、背中脱毛に必要な回数を詳しく見ていきましょう。
・効果を実感できる回数
効果を実感できる回数は、サロンの光脱毛が10回程度、クリニックの医療レーザー脱毛が3回程度です。脱毛の施術は、毛周期に合わせて受ける必要があるため、約2~3ヵ月に1回の頻度で通うことになります。
クリニックに対してサロンは多く通うことになります。期間にして約2~9ヵ月も長く通う必要があるのです。
・ツルツルにするために必要な回数
完全に毛をなくしてツルツルになりたい場合は、サロンの光脱毛で約8~12回、クリニックの医療レーザー脱毛で約5~8回は通う必要があります。通う期間は、サロンが約1年4ヵ月~3年、クリニックが約10ヵ月~2年です。
最長で約2年も通う期間が異なるため、できるだけ早く脱毛したい場合はクリニックを選びましょう。
・背中脱毛は必要な施術回数が多い
背中の脱毛は、他の部位と比べて必要な施術回数が多いことが特徴です。背中は、面積が広いため、それだけ施術期間が長くなります。また、背中の毛が全体的に薄いことも関係しています。もちろん、毛の濃さには個人差があるため、人によっては少ない回数で脱毛できるでしょう。
背中脱毛の料金
脱毛料金は、サロンやクリニックによって異なります。料金の相場を把握しておきましょう。背中脱毛1回、複数回における料金をクリニックとサロンに分けてご紹介します。
・1回の料金
背中脱毛1回あたりの料金は、サロンが約1万~2万円、クリニックが約2万~4万円です。
・複数回セットの料金
サロンは8回、クリニックは5回の施術が必要とした場合、背中脱毛の料金はサロンが8回約3.5万~6万円、クリニックが5回約7万~10万円です。追加で照射する場合、通常1回の料金がかかるケースと、低料金で済むケースがあります。
脱毛にかかる回数は、実際に施術を受けなければわからないため、追加照射の料金がリーズナブルなサロンやクリニックを選びましょう。
背中脱毛のメリットと起こり得るトラブル
それでは、背中脱毛のメリットと施術後に起こり得るトラブルを詳しく見ていきましょう。
メリット
背中脱毛のメリットは、次の通りです。
・自己処理の手間が減る
背中脱毛によってムダ毛の量が減ることで、自己処理の手間が減ります。背中のムダ毛は、鏡を見ながら自分で処理するか、友人や家族に処理してもらうことが必要です。人に頼むのに気がひける方や、恥ずかしく感じる方は多いのではないでしょうか。
背中脱毛を受ければ、このようなわずらわしさから解放されます。
・自己処理による肌トラブルが減る
どれだけ丁寧に自己処理をしても、肌トラブルが起こる場合があります。また、背中を自分で自己処理する場合、カミソリで切るリスクもあるでしょう。そのほか、シェービングフォームが十分になじんでいないと、肌トラブルのリスクが上がります。背中脱毛で自己処理の頻度が減ると、結果的に肌トラブルに悩まされにくくなります。
・背中ニキビが起こりにくくなる
背中の毛は、汚れがからむことでニキビのリスクを高めます。不潔な状態で自己処理をすれば、肌が傷ついて細菌が入る心配もあるでしょう。背中脱毛で背中の毛を減らし、自己処理の頻度を減らすことで、結果的に背中ニキビができにくくなります。
背中脱毛のリスクと対策
続いて、背中脱毛のリスク対策方法を見ていきましょう。
・硬毛化
硬毛化(こうもうか)とは、レーザーの照射によって毛が硬くなる現象です。うぶ毛が多いところに起こりやすいとされています。原因が解明されていないため、具体的な対策方法はありません。そのため、硬毛化が起きたときに無料で再施術してくれるクリニックや、サロンを選ぶことがおすすめです。
・やけど
脱毛では、毛のメラニンに反応するレーザーを照射します。熱が発生することで発毛組織を破壊する仕組みのため、肌にも熱が加わるのです。出力を抑えることで、やけどのリスクが抑えられますが、脱毛効果も低くなります。
・赤み
脱毛では、肌に熱ダメージが及ぶため、施術後に赤みやヒリヒリ感、点状のむくみなどが現れる恐れがあります。赤みに対しては、炎症を抑える薬を使用しましょう。ただし、薬を処方できるのは医療機関であるクリニックのみです。サロンでは、施術後の冷却や保湿などのケアを行います。
・毛嚢炎
毛嚢炎(もうのうえん)は、脱毛によってダメージを受けた毛穴に細菌が入りこみ、炎症が起きた状態です。ニキビのような症状が現れた場合は、毛嚢炎が疑われます。医療機関を受診して診断を受けましょう。内服薬や外用薬などで治療します。
背中脱毛を受けるときのポイント
背中脱毛を受けるときは、次のポイントを守りましょう。
・日焼けを避ける
日焼けした肌は黒くなりますが、これはメラニンが肌に沈着しているためです。脱毛では、メラニンに反応するレーザーを使用するため、日焼けした肌は脱毛できません。日焼けを防ぐために、日焼け止めを塗るだけではなく、日傘やUVカットの衣類で対策しましょう。
・保湿ケアを徹底する
脱毛後の肌は敏感で乾燥しやすいため、入念に保湿ケアしましょう。背中は、手が届きにくいことで、保湿ケアがおろそかになりがちです。化粧水や乳液、クリームなどで十分に保湿してください。
・トラブルが起きたときの対応がいいクリニックを選ぶ
毛嚢炎や赤み、やけどなどのトラブルが起きたときに、適切に対応できるクリニックを選びましょう。必要に応じて薬を処方するだけではなく、打ち漏れや硬毛化などの際には無料で再照射してくれるクリニックがおすすめです。
サロンでは、薬を処方できないため、トラブルが起きたときの適切な対応が期待できません。
・毛周期に合わせて適切な頻度で通う
脱毛では、毛周期に合わせて約2~3ヵ月に1回のペースで通うことが大切です。早すぎたり遅すぎたりするタイミングで施術を受けると、脱毛完了までの期間が延びてしまいます。例えば、次の夏に背中が見える水着を着るために脱毛していた場合、夏に間に合わなくなる恐れがあるのです。そのため、背中の脱毛は、毛周期に合わせて適切な頻度で通いましょう。
背中の脱毛は信頼できるクリニックで受けることが大切
背中の脱毛をすることで自己処理が楽になったり、背中のニキビを抑えたりすることが期待できます。施術を受けるためになるべく日焼けをしない、保湿をするなど、心がけたいポイントはありますが、サポート体制のしっかりしたクリニックやサロンを選ぶことで、いろいろ相談できるでしょう。
背中は他の部位と比べて施術回数が多いことが特徴です。また、範囲が広いため、1回の施術時間が長く、肌トラブルが起こるリスクも高くなります。そのため、背中の脱毛は肌トラブルの心配が少なく、万一のときに適切な対応が期待できるクリニックで受けることが大切です。安心して通うためにも、信頼できるクリニックを選びましょう。
監修者
河村優子(かわむら・ゆうこ)
アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。
保有資格
- 日本抗加齢医学会専門医
- 日本麻酔科学会専門医
- 日本レーザー医学会認定医ほか