コーヒーはダイエットに効く?より効果的に痩せるためのポイントをチェック
2020/9/4
コーヒーにダイエット効果がある話を聞いて、「本当のことなの?」「どんな効果があるのかしら」と考える人もいるかもしれません。実は、コーヒーにはダイエットに効果がある成分が含まれています。「ダイエットしたい」という人にはおすすめの飲み物ですが、その飲み方や飲むタイミングによって効果にも差が出てきます。
ここでは、「コーヒーダイエット」の効果や方法、飲むタイミング、ダイエット効果を高めるコツなどについて解説します。
コーヒーダイエットとは?気になるその効果について
「コーヒーダイエット」は、コーヒーを飲むことで脂肪燃焼効果を上げるダイエット方法です。コーヒーには、もともと脂肪燃焼効果を期待できる成分(カフェインなど)が入っています。コーヒーをブラックで飲むだけでも、その効果を十分に得られるとされていますが、飲み方を工夫すればさらなる効果を実感できるとのこと。
通常、コーヒーを飲む際は「ホット」と「アイス」のどちらにするかはお好みですが、ダイエットのためなら、「ホット」で飲むのがおすすめです。ただ、「アイス」でダイエット効果がなくなるというわけではありません。「アイス」でもダイエット効果は十分に期待できます。
では、コーヒーに含まれる成分の中からダイエットに効果があるとされるものを挙げていきましょう。
カフェイン
カフェインには、神経を興奮させる働きがあり、血行がよくなったりむくみが解消されたりするといった効果が期待できます。基礎代謝がアップするとされるのもこのためです。基礎代謝が上がれば、脂肪も燃焼されやすくなります。また、カフェインに含まれるリパーゼには、脂肪分解酵素を活性化させる働きがあります。
クロロゲン酸
「コーヒーポリフェノール」とも呼ばれるクロロゲン酸は、コーヒーに含まれるポリフェノールの一種です。カフェインより多く含まれており、コーヒーの味や香りを決める要素の一つとも考えられています。
ポリフェノールの抗酸化作用は、活性酸素の発生を抑制したり、その働きを抑えたりすることで知られていますが、脂肪燃焼を促進する効果があるともされています。
コーヒーダイエットの方法|飲むタイミングはいつがベスト?
ダイエットを目的にコーヒーを飲むなら、インスタントコーヒーより多くのカフェインやクロロゲン酸を含むドリップコーヒーがおすすめです。先に述べたように「アイス」より「ホット」のほうが好ましいのですが、さらにダイエット効果を高めたいなら、浅煎りにするようにしましょう。
というのも、コーヒーに含まれるクロロゲン酸は熱に弱く、深煎りにはあまり適していません。よりクロロゲン酸の含有量が多いコーヒーを飲みたいなら、ホットのドリップコーヒーで、浅煎りのものがおすすめです。コーヒーを飲んでダイエットする場合は、ブラックで飲むのが最適でしょう。
ただ、ブラックで飲むのが苦手で、少しぐらいなら砂糖を入れても大丈夫と考える方もいるかもしれません。しかし、ダイエット目的でコーヒーを飲むならば砂糖は我慢しましょう。代わりにココナッツオイルを少量いれてみると、カフェインのダイエット効果を損なうことなく、コーヒーをよりマイルドにしてくれます。
カフェインの効果が持続するのは2~3時間程度とされています。そのため、こまめに分けて飲むようにしてください。ただし、1日あたりの適量は400cc程度です。コーヒーカップにすれば、3~5杯ほど。ダイエット効果をすぐ実感したいからといって、大量に飲むのは避けてください。
コーヒーを飲むタイミングとしておすすめなのは食後。なぜなら、カフェインによって胃腸の働きが促進され、消化もよくなるからです。また、基礎代謝が高まる効果も期待できます。さらに、食欲の抑制効果もあり、少量の食事で満足できるようになるでしょう。食後にコーヒーを飲むことで、食事に区切りができるのもメリットの一つです。
満腹感を感じるまでのタイムラグをコーヒーで埋めることができれば、食べ過ぎを防ぐことができるでしょう。カフェインの脂肪燃焼効果を上手に活用するなら、入浴前や運動する30~60分前のコーヒーもおすすめ。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動と組み合わせると、より効果的です。
コーヒーの香りには、リラックス効果もあります。ストレスを感じたときは、リフレッシュするために1杯のコーヒーを口にする習慣をつけるのもよい方法です。
コーヒーダイエットをするときの注意点をチェック!
「コーヒーダイエット」をする際に注意しておくべきポイントがいくつかあります。
飲みすぎに注意
1つ目は、コーヒーを飲みすぎないということです。カフェインには、血糖値の上昇や、食欲抑制という効果がありますが、「コーヒーだけを飲む」「コーヒーを大量に飲む」といった食生活はおすすめできません。なぜなら、大量のコーヒーが胃痛や胸やけを引き起こしたり、血圧や心拍数の上昇を引き起こしたりする可能性があるからです。
適量のコーヒーであれば、ダイエットにおすすめですが、過度に摂り過ぎると身体に悪影響を及ぼしかねないので注意しましょう。コーヒーを飲む量は、1日5杯程度を上限としておきましょう。また、空腹時に飲むと胃酸の分泌が促され、胃が荒れてしまうこともあるので、この点も注意が必要です。
コーヒーの香りにはもともとリラックス効果があり、ストレスを解消する働きが期待されています。しかし、カフェインを多く摂り過ぎるとストレスホルモンを増やす可能性があり、まったくの逆効果になりかねません。
就寝前のコーヒーは避ける
2つ目は、「就寝前のコーヒーは避ける」ということです。カフェインには、交感神経を刺激して覚醒を促す働きがあります。そのため、就寝前に飲んでしまうと、「寝つきが悪い」「眠れなくなる」といった問題を引き起こしかねません。
睡眠不足が原因で食欲抑制ホルモンが減少し、過度に食べ過ぎてしまったり、体調を崩したりするなどの悪影響が出る可能性もあります。
妊娠中や授乳中のコーヒーは控える
3つ目は、妊娠中・授乳中の方のカフェイン摂取はできるかぎり控えるということです。世界各国、妊婦や授乳中のカフェイン摂取の上限は差があります。WHOによると「カフェインにより胎児への影響は確定されていないが妊婦は1日3~4杯程度」という見解です。
カフェインで胎児や赤ちゃんへ影響が出る可能性があるため、できるかぎりカフェイン摂取を控えたほうが望ましいでしょう。どうしてもコーヒーが飲みたい場合は、カフェインレスのコーヒーをチョイスするのも方法の一つです。
ただし、カフェインレスのコーヒーでも、クロロゲン酸は含まれているものもあります。カフェインレスだからといって飲みすぎると、胃痛や胸やけを引き起こすこともあるため中止が必要です。カフェインレスの場合も、1日につき4杯程度で抑えるようにしましょう。
コーヒーダイエットで脂肪燃焼効果を
ここでは、「コーヒーダイエット」の効果やダイエット方法を解説しました。「コーヒー」がダイエットに適しているとされるのは、コーヒーに含まれるカフェインとクロロゲン酸に脂肪燃焼効果があるからです。「コーヒーダイエット」を行う場合は、食後にドリップコーヒーをホットで飲むのがおすすめです。
また、カフェインやクロロゲン酸の脂肪燃焼効果をより実感したいなら、入浴や運動の前にコーヒーを飲んでみましょう。ブラックが苦手な場合は、ココナッツオイルを入れてみるのも一つの手です。
ただし、就寝前や妊娠中・授乳中にコーヒーを飲むのは避けましょう。また、ダイエットしたいからと1日に大量に飲みすぎるのもよくありません。1日3~5杯の間でコーヒーを楽しみつつ、効率的に脂肪を燃焼させましょう。
監修者
河村優子(かわむら・ゆうこ)
アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。
保有資格
- 日本抗加齢医学会専門医
- 日本麻酔科学会専門医
- 日本レーザー医学会認定医ほか