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頭皮がかゆい!原因とトラブルの前兆から対処法まで解説

頭皮がかゆい!原因とトラブルの前兆から対処法まで解説

頭皮がかゆくてかきむしってしまう方は、できるだけ早く対処することが大切です。対処が遅れると、肌トラブルが深刻化して治るのに時間がかかったり、抜け毛が増えたりする恐れがあります。

頭皮のかゆみの原因は、人によってさまざまです。すべての原因を取り除いたうえで、適切に対処しましょう。ここでは、頭皮がかゆい原因からトラブルの前兆、対処法まで詳しくご紹介します。

頭皮がかゆくなる原因

頭皮がかゆくなる原因

頭皮は、次のような原因でかゆくなります。

頭皮の乾燥

頭皮が乾燥すると、バリア機能が低下します。バリア機能が低下したところにアレルギー反応の原因となるアレルゲンが侵入し、かゆみや赤みなどのトラブルが起こるのです。頭皮が乾燥する原因について詳しくみていきましょう。

・水分不足

水分の摂取量が不足していると、頭皮の水分まで失われて乾燥します。夏は、水分の消費量が増えるため、こまめに水分補給してください。「起床後すぐ」「入浴後」「就寝前」など、1日3食の食事以外のタイミングでも適宜水分をとりましょう。

・ドライヤーの当て方を間違えている

ドライヤーを頭皮の近くから当てると、熱によって頭皮が乾燥します。ドライヤーは、頭皮から最低30cm以上は離すことが大切です。また、同じところに長く当てるのではなく、常にヘッドを振って髪全体をまんべんなく乾かしましょう。

皮脂と老廃物

頭皮の皮脂と老廃物も、かゆみの原因になります。皮脂と老廃物による頭皮のかゆみについて詳しくみていきましょう。

・皮脂によって雑菌が増える

頭皮から皮脂が多量に分泌されると、それをエサに雑菌が増えます。このとき、過酸化脂質という刺激性の物質に変化することで、頭皮に刺激を与えるのです。皮脂が増える原因は、カロリーのとりすぎや睡眠不足、ストレスなどです。

・頭皮が汚れている

皮脂や空気中の化学物質、排気ガスなど、さまざまな物質で頭皮が汚れることで刺激を受けてかゆくなります。1日1回のシャンプーをしないで過ごしていると、汚れがたまりやすくなります。

・ストレスによってターンオーバーが乱れている

頭皮は、ターンオーバーという仕組みによって絶えず生まれ変わっています。しかし、ストレスによってホルモンバランスが崩れると、ターンオーバーのサイクルが乱れて健康な頭皮を維持できなくなることがあります。

間違ったシャンプー

シャンプーの方法や頻度などを間違えると、頭皮に皮脂汚れが残ったり、乾燥したりします。頭皮がかゆい場合は、シャンプーの方法や頻度を見直しましょう。

・1日2回以上シャンプーしている

1日2回以上シャンプーをすると、頭皮の皮脂を落としすぎてしまう恐れがあります。皮脂は、頭皮のバリア機能を担っているため、過度に落とすと肌トラブルが起こりやすくなるのです。また、皮脂不足を脳が察知することで、皮脂を増やす指令を出します。皮脂を洗い流そうと1日2回以上シャンプーをすると、かえって皮脂が増えてしまうこともあります。

・十分にすすげていない

シャンプーを十分にすすげていない場合、頭皮に洗浄成分が残ることで刺激を与えます。耳の裏や首回り、前髪の生え際などに泡が残りやすいため、十分に注意しましょう。

・洗浄力が強いシャンプーを使っている

皮脂のべたつきが気になるからといって洗浄力が強いシャンプーを使うと、皮脂を洗い流しすぎる心配があります。薬局やドラッグストアで広く販売されている高級アルコールシャンプーは洗浄力が強いため、洗いあがりに頭皮がカサつく場合は他のアミノ酸系シャンプーに変更してみてください。

アタマジラミ

アタマジラミは、人の頭髪に寄生して吸血することで強いかゆみや湿疹を引き起こす寄生虫です。アタマジラミの特徴について詳しくみていきましょう。

・子どもの頭髪に生息する

アタマジラミは、主に子どもの頭髪に生息します。大人の頭髪に生息することもありますが、非常にまれなため大きな心配はいりません。大人は子どもと比べてヘアケアを丁寧に行うことが関係しているといわれています。

・子どもの間でまん延しやすい出し

アタマジラミは、頭をくっつけて遊んだり、無意識のうちにくっつけたりすることで子どもから子どもへうつります。子どもの間でまん延しやすいため、アタマジラミに気づいたらすぐに対処することが大切です。アタマジラミは市販薬で退治できますが、不安な方は皮膚科を受診してください。

かゆみが起こる前兆であるフケの特徴

かゆみが起こる前兆であるフケの特徴

頭皮がかゆくなる前には、フケが出る傾向があります。フケの原因は、次の通りです。

皮脂が過剰に分泌されている

皮脂が過剰に分泌されていると、頭皮に常在する「マラセチア菌」というカビの一種が増加します。それによって頭皮が刺激を受けて、フケが発生するのです。皮脂は、頭皮の古い角質と混ざってベタつきのあるフケになります。

マラセチア菌による刺激を受けた頭皮は、フケが出るだけではなく炎症が起きてかゆみや赤みなどが起こります。

頭皮が乾燥している

ターンオーバーは、頭皮の最も外側にある角質が肌の奥深くから上がってきた新しい細胞と、置き換わる形ではがれる仕組みのことです。ターンオーバーによって、常に健康な角質細胞が維持されています。

頭皮が乾燥していると、頭皮の外敵に対する抵抗力が低下してターンオーバーのサイクルが早まります。その結果、未熟な角質細胞がフケとしてはがれるようになるのです。

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頭皮がかゆいときの対処法

頭皮がかゆいときの対処法

頭皮にかゆみがあるときは、次のように対処しましょう。

市販薬で治療する

頭皮のかゆみを抑える市販薬を使うことで、改善が期待できます。ただし、かゆみの原因に応じて対処法が異なるため、必ずしも改善するとは限りません。

・医師の診察を受ける

頭皮のかゆみの原因を突き止めるためにも、まずは医師の診察を受けましょう。マラセチア菌による脂漏性皮膚炎と診断された場合は、マラセチア菌に効果が期待できる抗真菌薬を処方されます。抗真菌薬を含むシャンプーが市販されていますが、内服薬は市販されていません。

シャンプーの方法を見直す

シャンプーの方法は、頭皮に大きな影響を及ぼします。そのため、シャンプーの方法を見直すことで頭皮のかゆみが改善する可能性があります。次のポイントを押さえて、正しくシャンプーしましょう。

・適切な頻度でシャンプーする

シャンプーの頻度は、1日1回までです。1日の汚れを洗い流すように、夜にシャンプーをしましょう。朝にシャンプーをする場合、寝ている間に皮脂をエサにマラセチア菌が増えて、頭皮トラブルが起こる恐れがあります。

・優しく丁寧に洗う

頭皮は、指の腹で優しく丁寧に洗うことが大切です。爪を立ててゴシゴシと洗うと、頭皮が刺激を受けたり乾燥したりします。また、シャンプー液をそのまま頭皮につけるのも頭皮トラブルの原因の一つです。手のひらで泡立ててから頭皮と髪につけて洗いましょう。

・十分にすすぐ

頭皮に泡が残らないように、丁寧かつ十分にすすいでください。同じところを何回もすすぐだけではなく、すすぎ残しやすい耳の裏や前髪の生え際など、すみずみまで丁寧にすすぐことが大切です。また、すすぐときは熱いお湯ではなく、ぬるま湯を使ってください。熱いお湯ですすぐと、皮脂を過剰に洗い流すことで乾燥を招きます。

・自分に合ったシャンプーを使う

シャンプーには、高級アルコールシャンプーや石けんシャンプー、アミノ酸系シャンプーがあります。高級アルコールシャンプーは洗浄力が強いため、洗いあがりはさっぱり感を得られるでしょう。しかし、頭皮のツッパリ感がある場合は、自分の頭皮に対して洗浄力が強すぎる可能性があります。

翌日に頭皮がカサつくような場合は、洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーを試してみてください。ただ、シリコンが含まれていないため、洗いあがりに髪がパサつく可能性があります。トリートメントやコンディショナーは忘れずに使いましょう。

また、頭皮クレンジングで頭皮ケアをすることもおすすめです。

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頭皮がかゆいときは早めに医師に相談しよう

頭皮がかゆいときは早めに医師に相談しよう

頭皮のかゆみが起きたときは、放置したり自己流で対処したりするのではなく医師に相談することが大切です。フケやかゆみをそのままにしておくと、抜け毛や薄毛につながる可能性もあります。忙しくて受診する時間がない方は、アイメッドのオンライン診療を試してみてはいかがでしょうか。

スマホやタブレットがあれば、画面越しに医師と話すことが可能で、頭皮の状態を確認してもらい、診断を受けることができます。また、薬や処方箋は自宅まで郵送され、お支払いはクレジットカードや銀行振り込みが可能です。頭皮のかゆみを早く解消するためにも、アイメッドのオンライン診療を検討してみてください。

監修者

河村優子(かわむら・ゆうこ)

河村優子(かわむら・ゆうこ)

アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。

保有資格

  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本麻酔科学会専門医
  • 日本レーザー医学会認定医 ほか
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